マクロ経済動向と資産運用形成 研究室

アクセスカウンタ

zoom RSS 銀行の融資スタンスについて

<<   作成日時 : 2008/10/10 21:28   >>

トラックバック 0 / コメント 0

本日08/10/10、当室管理人の勤め先が取引しているメガバンクの担当者と電話ベースですが話す機会がありました。

彼は明確な表現は避けていましたが、貸付金回収面の動きが相当に強化されているようです。債権保全のための書類見直しを徹底して図っている様で、当室管理人の勤め先に対しても、これまで要求されなかった様な株主総会議事録や取締役会議事録の提出を、過去に遡ってまで提出するよう要請がありました。

これは回収保全を相当な意気込みで固めている証拠です。もちろん、当室管理人の勤め先は黒字で資金繰りにもゆとりがあるため、銀行側も比較的低姿勢ではありますが、主張していることは相当きびしい内容であると解釈せざるを得ません。この様子ですと、業績の少しでも悪い先であれば、おそらく容赦ないスタンスで回収を図っているものと思います。

不動産担保については、掛け目割合は変更ナシということでしたが、当然ながら評価価格自体が相当厳しくなっている印象でした。現在の金融情勢のもとでは、当然かも知れませんが、電話の向こうから漏れ来るメガバンクの隠れた方針は、貸し出しよりは「回収」の二文字だけのような印象でした。赤字企業の借り換えは、半ば不可能なのではないでしょうか。

黒字でも資金繰りがつかなければ倒産します(逆にずっと赤字の企業でも資金繰りさえつけばいつまででも延命は理論上は可能です)。銀行のスタンスが変化するまで、借入金の多い企業、業種の株は、借り換えの時期に特に注意する必要があります。

■なお、その後、当室管理人の知人が上記メガバンクとは別のメガバンクの回収担当セクションの部長に就任しました。回収責任者にエリート(?)を投入したということは、そのメガバンクも同様に回収に力点を置いたという証拠です。銀行の方針は相変わらずいつも横並びですね。(10/13追記)

■銀行の資本を増強すれば中小企業融資を増加できるというような大変な誤解が一部に流布されているようです。それでは融資審査は不要になってしまいます。銀行が融資できないのは、対象先企業の業績が芳しくなくて、借り入れを返済するに足りるキャッシュフローを生み出していないか、あるいは生み出す見通しが乏しいからに他なりません。不況の時は、赤字企業が増加しますので、キャッシュフローも減少しますから、融資が難しくなるのは当然です。銀行の資本が不足しているのが融資が伸びない原因ではなくて、回収リスクの高まりによる審査上の理由から貸し出しが伸ばせないのが原因です。従いまして、銀行の中小企業融資を伸ばす最良の手段は、信用保証協会の保証枠拡大です(09/06/08追記)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

銀行の融資スタンスについて マクロ経済動向と資産運用形成 研究室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる