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zoom RSS プーチン氏とも会談 北方領土の鍵握る「孫正義ペーパー」

<<   作成日時 : 2016/11/22 21:54   >>

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海底ケーブルを敷設してロシアが日本に安い電力を売る。ソフトバンクによるロシアと日本を結ぶ極めて壮大な電力供給構想が登場し、ややびっくりという話ではありますが、コスト計算などに具体性があり、全くの眉唾物とも言い切れません(※1)。

大方の人たちは、またまた孫さんの大風呂敷が、ということなのでしょうが、仮に安倍総理がこれを認めて本当にこの構想が現実化するのであれば、確かに日本の電気料金は格段に下がりますし、原発も不要になってしまいそうです。ロシア側にとっても安定的な収入が得られて極東開発資金が確保できますので、代わりに北方4島のうち3つくらいは返還しても良いとなるかも知れません。その代わり、日本は欧州のガス供給同様にロシアに電力エネルギー供給という大きな弱みを握られるというデメリットが生じます。

ソフトバンク株を買う勇気のある個人投資家は、この話に乗って買ってみても面白いかも知れません。「東京五輪直前の2020年6月までに日露送電網を結ぶ」ということのようですから、割と早いうちに大風呂敷なのかそうでないのか結果が判明します。


[以下、引用]
◆(※1)プーチン氏とも会談 北方領土の鍵握る「孫正義ペーパー」

2016.11.21 07:00

領土交渉は領有権の正当性をいくら主張しても進まない。最終的にモノを言うのは「領土をいくらで買うか」という金銭交渉にある。今まさに日ロ間で水面下で進められている北方領土返還交渉も、その例外ではない。外務省幹部が語る。

「北方領土返還というゴールは日露間で一致している。現在の交渉を乱暴に言ってしまえば、“日本はどれだけカネを出せるのか”という押し引きだ。交渉はすでに政治や外交というより、ビジネス交渉の段階に入っている。日本政府はロシアに経済協力という形で資金提供を提案し、ロシア側からはシベリア鉄道の北海道延伸や、サハリンと北海道を繋ぐガスパイプラインの敷設費用など68事業、総額1兆7000億円規模の具体的な“協力要請”が示されている」

まさに北方領土の見返りの「リクエストメニュー」といえる。その中でもロシア側がこだわっている事業が、日露両国に加え、中国・韓国の4か国を繋ぐ電力網構想だ。

ロシア側の関心の強さは、去る9月3日にウラジオストクで開催された国際間投資を活発化するための国際会議「東方経済フォーラム」における、プーチン大統領のスピーチにはっきり現われている。

「ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各国企業のイニシアチブを支持する。そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意がある」

安倍首相や韓国の朴槿恵・大統領らを前にそう述べたことで、「ロシアはこの電力網構想を最大の投資案件と考えている」(経産省中堅)と受け止められた。

この壮大な事業が、日露にとって北方領土交渉の成否を左右する案件であることは間違いない。では、プーチン氏はなぜそのアイデアを領土交渉の条件として提示したのか──。それを解く資料を本誌は入手した。

資料はA4判で15枚。すべて英語で、1枚目には東アジアの地図とともに「Asia Super Grid Concept(アジアスーパーグリッド構想)」と書かれている。

これがプーチン氏の電力網構想の下地となるプロジェクトの名前だ。日付はプーチン演説から約3か月前の6月9日、作成者は「ソフトバンクグループ」とある。

4枚目には同グループの孫正義社長と、ロシア最大の送電会社「ロスセーチー」のブダルギン社長の顔写真が載っている。

この15枚のペーパーにはプーチン演説の「草案」ともいえる内容が具体的に記されている。プーチン氏にアイデアを“授けた”のは、ロシア要人でも政治家でもなく、日本の企業家・孫氏だったのである。

◆大統領就任以前からの仲

「孫ペーパー」を孫氏が作成した目的は、6月9日、10日に開かれたソフトバンクとロスセーチーの会議資料だった。

東日本大震災に伴う福島第一原発事故以来、「脱原発」を掲げて太陽光など自然エネルギー発電事業を推進してきた孫氏は、海外でもモンゴルの風力発電事業に着手、インドでは巨大太陽光発電事業に乗り出し、日本、ロシア、中国、韓国を風力、太陽光、水力など自然エネルギー発電網で結ぶ「アジアスーパーグリッド構想」を提唱した。

構想の要になるのが、ロシアから日本への海底電力ケーブルの敷設だ。これがなければ海外で安い自然エネルギーを発電しても日本に届けることができない。それはロシアの経済戦略とも一致する。

ロシアのシベリア・極東地域には大型原発6基分の発電量があるサヤノシュシェンスカヤ水力発電所(672万kW)をはじめ5か所の水力発電所があり、新たに3か所で建設が計画されている。発電コストは1kWhあたり2セント(約2円)で、日本の平均発電コスト(約25円)の10分の1以下だ。

その安い電力を海底ケーブルで日本に輸出すれば、ロシアは儲かり、日本の電気代も下がる。

孫氏が事業のカウンターパートに選んだのがロシアのロスセーチーだった。文書には、会議に先立って行なわれた孫氏とブダルギン同社社長との会談で、〈水力発電と日露間の送電網敷設のコストを合わせて「1kWh=4セント(約4円)」で電力供給をめざすことで合意し、9月に開かれる国際会議で覚書を交わす。東京五輪直前の2020年6月までに日露送電網を結ぶ〉と話し合われたとある。

そのために必要な変電所などの検討事項や、ロシアの既存・計画中の水力発電所のリスト、さらに日露間に海底ケーブルを敷設するルートとして、サハリン経由かウラジオストク経由で新潟の柏崎と結ぶ2つの案が、書類に示されている。
 
この会議の1週間後、孫氏はこの資料を手に別の国際会議が開かれていたロシア第2の都市サンクトペテルブルクに飛んだ。ロシアのノバク・エネルギー相やガルシカ極東発展相と相次いで面談するためだった。さらにこの時、プーチン氏とも会談していたというのである。

有力経済人とはいえ、孫氏は日本の財界トップでも政府特使でもない一民間人にすぎない。それでもロシア大統領と面談できたのは、2人は旧知の間柄で、孫氏はプーチン氏がまだ大統領代行だった時代に訪露していち早く会談し、独自のパイプを築いていたからだ。

その席でプーチン氏は、「孫プラン」の説明を受けたのだろう。それから3か月後、プーチン氏は件のスピーチをすることになるのだった。
※週刊ポスト2016年12月2日号
[以上引用 マクロ経済動向と資産運用形成 研究室]

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