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zoom RSS 中国国債暴落、トランプ・ショックの標的に? 金融危機に波及も

<<   作成日時 : 2016/12/30 10:34   >>

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中国経済については、赤信号が点滅しているという注意喚起モードでずっと来ている当室ですが、注意喚起だけでは投資判断につながりません。以前、中国経済の崩壊は2017年メドと予見した記憶がありますが、それは米国FRBの利上げを想定根拠としています。FRBが利上げすれば、資金は中国から流出して米国に還流しますから、金利の上昇スピード次第では、中国経済はいわば「出血多量」状態になると考えられます。

中国経済から資金が流出している判断指標としては、まずは外国為替相場であり、元安ドル高に振れるはずで、現状の元相場はその様相に至っています。そして第二には、中国国内金利の上昇です。資金流出のために中国国債が売却されれば中国国内の金利は上昇します。そうした意味では、28日のZAKZAKの記事は要注意と言えます(※1)。

米国の金利上昇が早ければそれだけ早く中国経済は失速して崩壊に至る可能性があります。もし仮に2017年中に3回の利上げが行われれば、その可能性は大と当室は見ています。

中国経済の失速を防ぐには、中国当局は為替介入を実施して急激な元安を阻止してマイルドな元安に調整すること、および人民銀行が国債を買い支えて資金供給を行うことが必要になりますが、前者は外貨準備の手持ち額に依存していますので、限界があるのもまた事実です。この場面で、はたしてソロス氏などは、どう動くのでしょうか。


[以下、引用]
◆(※1)中国国債暴落、トランプ・ショックの標的に? 金融危機に波及も
2016.12.28 ZAKZAKより

人民元相場の急落や資本流出などが隠せなくなった中国で、最大の危機が生じている。国債相場が暴落に見舞われたのだ。市場では、2008年のリーマン・ショックを招いた米国のサブプライム危機や日本のバブル崩壊後の長期不況と同様の状況に陥るとの懸念も強まっている。

10年物国債の利回りは今年10月に2・6%台まで下落(債券価格は上昇)していたが、今月に入って一時3・3%台まで急上昇(債券価格は低下)し、昨年9月以来の水準となった。3年債の利回りも一時3%台を突破した。

国債というと、安定した運用というのが一般的だが、中国の債券市場では、国債などを担保に資金を借り入れ、また別の債券を買うという取引が常態化してきた。中国の国債が2013年の後半以降、ほぼ一貫して買われ、バブル状態になっていたのもこのためだ。

ところが今月に入って、米国の追加利上げによって資金流出が続き、トランプ米次期大統領の経済政策への期待感からドル高が進行、人民元も下げ止まらないことから、国債売りが加速した。中国の証券会社で、偽造した社印を使って国債を担保にした取引を行っていたことが発覚した問題も市場の不安に拍車をかけた。

国債価格の下落は債券市場全体にも打撃となる恐れがある。「影の銀行(シャドーバンキング)」問題でも注目された高利回りの金融商品「理財商品」で集められた資金の多くが債券市場に投じられているとされ、債券市場のクラッシュにより金融危機を招きかねない状態だ。

投資家は「中国売り」姿勢を強めるばかりだ。中国人民銀行(中央銀行)によると11月末の外貨準備高は前月比691億ドル減の3兆515億ドルで、2011年3月以来、5年8カ月ぶりの低い水準にあり、年内にも節目の3兆ドル(約350兆円)を割りこむ公算が大きくなった。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは、「中国の債務拡大は、08年に米国で起きた住宅ローン危機と同じように相場の大暴落という結果に終わるか、1980年代の不動産バブル後に長期低迷が続いた日本のような結末になるか、あるいはその両方になりそうだ」とみるエコノミストが多いと報じている。

トランプ・ショックの最大の標的は中国になるのか。
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[以上引用 マクロ経済動向と資産運用形成 研究室]

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