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zoom RSS バフェット氏:トランプ次期米大統領の閣僚人選を「圧倒的に」支持 ソロス氏はトランプ氏で市場は低迷

<<   作成日時 : 2017/01/21 09:55   >>

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1月20日にトランプ氏が米国大統領に就任し、新政権が誕生しました。投資家としては、バフェット氏とソロス氏の発言に注目すると思いますが、バフェット氏はトランプ次期米大統領の閣僚人選を「圧倒的に」支持するとし、他方でソロス氏はトランプ氏勝利後の株高は終了、トランプ氏の考えは矛盾しており、顧問や閣僚の間で争いが見込まれるためトランプ政権は失敗すると述べています(※1)(※3)。

バフェット氏はトランプ氏自体は支持していないものと推定されますが、閣僚としてゴールドマンサックス出身者が3名いることや、基本的に富豪閣僚による政権であることから、投資家に損失をもたらすような政策は採用されないものと踏んでいる印象です。当室もそう思います。

一方でソロス氏は悲観的であり、米国孤立主義へ傾斜するトランプの政策を投資にとってマイナス評価していると思われます。閣僚間で揉めそうだという所見も十分あり得ることです。

いろいろ考えると切りがありませんが、当面は現状維持ということで理解しておき、何か異常性を感じさせる動きが発生した場合に個別判断するということしかなさそうです。大局的には、米国は利上げ局面にあるわけですから、景気は拡大中と理解して良く、中国は停滞か低迷、欧州は火種を抱えつつ中立、日本はほどほど、という印象です。これからまだ円安が進行するようですと、日本株全体が上昇することとなりますが、今すでに115円近辺にありますのでほどほどの位置であり、現金ポジションを確保しつつ、個別株勝負というところでしょうか。


[以下、引用]
◆(※1)バフェット氏:トランプ次期米大統領の閣僚人選を「圧倒的に」支持
2017年1月20日 15:47 JST ブルームバーグ
米資産家ウォーレン・バフェット氏はトランプ次期米大統領による閣僚人選を「圧倒的に」支持すると述べた。

米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるバフェット氏は19日、自身の人生に関するドキュメンタリー作品の試写会で、「私は誰が大統領でもそのように感じる」とコメントした。同氏は「私もそうだが、CEOは運営上役立つ人材を選定する能力を持つべきだ」と述べ、「失敗すれば、自分の責任であり、新しい人を起用する必要がある」と付け加えた。

バフェット氏(86)は大統領選中、民主党候補のヒラリー・クリントン前米国務長官を支持し、ネブラスカ州オマハを同候補のために遊説した。一方、トランプ氏とは頻繁に衝突し、過去約40年、主要政党の大統領候補が開示してきた確定申告書を同氏が公表しない点を厳しく批判していた。

ただ大統領選後は、バフェット氏はトランプ氏に対しより融和的な口調を用い、結束を呼び掛けている。昨年11月のCNNとのインタビューでバフェット氏は、人々はトランプ氏に同意できないかもしれないが、最終的には同氏は「あらゆる人からの尊敬に値する」と述べていた。
原題:Buffett Says He Supports Trump’s Cabinet Picks ‘Overwhelmingly’(抜粋)


◆(※2)トランプ氏で市場は低迷へ、政策は失敗すると確信=ソロス氏
2017年 01月 20日 10:38 JST ロイター

[19日 ロイター] - 著名投資家ジョージ・ソロス氏は19日、ドナルド・トランプ次期米大統領の政策が不透明な点を考えると、世界の金融市場は今後低迷するとの見通しを示した。

ソロス氏はブルームバーグに対して「現段階で不確実性の度合いは最高潮に達しており、こうした不確実性は長期的な投資家の敵だ。だから市場が順風満帆な局面を迎えられるとは思わない」と語った。

トランプ氏の政策についてソロス氏は、規制緩和や減税といった市場の希望がかなった半面、国境税や環太平洋連携協定(TPP)脱退などの提案が米国の経済成長にどういった影響を及ぼすのかが不明だと指摘。「トランプ氏が実際にどう動くかを正確に予測するのは無理だ」と言い切った。

米大統領選では民主党のクリントン候補を応援して多額の選挙資金を提供したソロス氏は「個人的にはトランプ氏は失敗すると確信している。それはわたしのように失敗を望む人がいるからではなく、彼の考えが本質的に自己矛盾をきたし、そうした矛盾が既に周囲のアドバイザーや閣僚候補によって体現されているからだ」と述べた。

英国の情勢については、現政権内の亀裂を考えると、メイ首相が政権の座に留まり続けることはなさそうだと予想。英国の欧州連合(EU)離脱に向けたプロセスは長引き、英国とEUの双方が痛みを被る「つらい別れになる」とみている。

ソロス氏は、中国が重要な輸出市場である欧州の統合に関心を持っていると指摘。習近平国家主席は中国を社会的にもっと開かれた状態にすることも、もっと閉じられた状態にすることも可能だが、中国自体はより持続的な経済成長モデルに向かうだろうと語った。

◆(※3)ソロス氏:トランプ氏勝利後の株高は終了へ、EUは崩壊しつつある
2017年1月20日 09:39 JST ブルームバーグ
今、誰よりも将来を憂えているのは資産家のジョージ・ソロス氏かもしれない。

ソロス氏はスイス・ダボスでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、米国は将来の独裁者を大統領に選んだほか、欧州連合(EU)は崩壊しつつあると語った。また、英国がEU離脱の準備を進める中で、メイ首相が政権を維持する可能性は低いほか、中国は一段と抑圧的な社会になる可能性があるとの見方を示した。

ソロス氏はメイ首相の閣僚や支持基盤は分裂しており、英国民はEU離脱による経済への影響を直視しようとしないと述べた。

ソロス氏は特に、20日に米大統領に就任するトランプ氏を厳しい言葉で批判、 「ペテン師」と呼んだ。トランプ氏の考えは矛盾しており、顧問や閣僚の間で争いが見込まれるためトランプ政権は失敗するとソロス氏は述べた。次期閣僚の上院の指名承認公聴会で、トランプ氏の主張と相反する見解が示されていることに言及したものと思われる。またトランプ氏が公約した規制緩和や歳出拡大への期待で昨年11月の大統領選後に株価が上昇したが、この株高は終了するとソロス氏は述べた。

ソロス・ファンド・マネジメントの会長であるソロス氏は、「不確実性は今がピークだ。そして不確実性というものは実際、長期投資の敵だ」と指摘。「相場はあまり好調に推移するとは思わない。現在はまだご祝儀相場だが、現実が訪れたら、現実が勝利する」と述べた。
原題:Soros Says Markets to Slump With Trump, EU Faces Disintegration(抜粋)
[以上引用 マクロ経済動向と資産運用形成 研究室]

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