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zoom RSS 投資の神様ピーター・リンチが語る「完璧な株の条件」と20のアドバイス=山田健彦

<<   作成日時 : 2018/02/11 12:57  

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マネーボイスに、ピーターリンチの箴言が掲載されているコラムがありましたので、引用しておきたいと思います(※1)。

長文なので、興味のある方は引用の全文を見て頂くとして、当室として大事だと思う点だけ挙げてみますと、次の項目となります。

@経済や金利の予測はする必要はない。当たらないからだ。
Aプロが買っている株は無視しろ。
B循環株や割安に放置された株に投資すれば、2〜5倍儲けることはできるが、小売りや外食株からは、さらに大きな成果を得ることができる。
C身近なよく理解できる会社に投資した方が良い。
D大穴を狙うと常に外れるものである。
Eポートフォリオには5銘柄を超えて保有してはならない。
F株価の下落は頻繁に起こることである。しかし、そのときは、慌てふためいて逃げ出した投資家が残していった割安株を拾う絶好の機会である。

現状は、概ねFだと思います。

ところで、NHKの昨年の大河ドラマ「女城主 直虎」で、徳川家康が発言した「捨て城を拾う」という戦略方針は、言い得て妙でした。

「城」を「株」に言い換えれば、我々の投資方針になります。現状、結構「捨て城」も出ている様です。

思い切って、当室のテーマである@のマクロ的視点も捨ててしまいますか。バフェット氏も同様のことを言っていますし。


[以下、引用]
◆(※1)投資の神様ピーター・リンチが語る「完璧な株の条件」と20のアドバイス=山田健彦

2017年3月5日 マネーボイスより
14年間で2000万ドルを140億ドルに増やした驚異の実績

「ピーター・リンチ」をネットで検索すると、たくさんの情報が出てきます。株式投資の世界では、バフェット氏と並ぶ有名人です。1944年生まれで、中学校時代に株式投資に目覚め、ペンシルバニア大学ウォートンスクールの学費は株式投資で稼ぎました。

その後、フィデリティ投信に入り、1977年から1990年の14年間で、2000万ドルだったマゼラン・ファンドを140億ドルにまで驚異的に増やしました。その間の年平均リターンは29%。ファンドの基準価格は13年間で25倍というパフォーマンスを残しました。

【関連】10年で資産3倍?「グレアム流S&P500インデックス投資」の可能性を探る=東条雅彦

投資スタイルは、ファンダメンタルを重視したバリュー投資派で、マーケットの流れに逆らって投資する逆張りを得意としています。リンチ氏は短い言葉の中に投資テクニックの核心を表現できる人ですが、その名言の中で「完璧な株」の条件を挙げています。

ピーター・リンチが挙げる「完璧な株」の条件

・面白みがなく退屈な名前の会社
・単純な事業を行っている会社
・感心しない業種
・スピンオフ(分離独立)した会社
・機関投資家が保有せずアナリストがフォローしない会社
・悪い噂の出ている会社
・気の滅入る会社
・無成長産業の会社
・ニッチ産業の会社
・買い続けなければならない商品を販売する会社

投資対象として素晴らしい会社は、一言でいうと「誰からも注目されていない会社」ということのようです。その他にも、数々の言葉を残しています。

・株で金儲けをするのに、株式市場全体の予測をする必要はない。

・経済や金利の予測はする必要はない。当たらないからだ。

・自分(ピーター・リンチ)や他のプロが買っている株は無視しろ。

・誰もが株式市場を理解する知力を持っている。小学校5年生までの算数をやり遂げていれば、あなたにも絶対できる。

・良い会社を見つける時間は十分にある。

・ある銘柄を買う前に、買う理由を小学生でも分かる言葉で、簡潔に説明できなければならない。

・失敗から学べ。

・アマチュアでもプロに勝てる。

・企業のファンダメンタルズが悪化しているのなら株を売ってもよいが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない。

投資に対する考え方では、

・循環株や割安に放置された株に投資すれば、2〜5倍儲けることはできるが、小売りや外食株からは、さらに大きな成果を得ることができることを私は学んだ。それらはハイテク成長株(コンピュータ・メーカーや、ソフトウェア・ハウス、医療・医薬関係)と同じぐらい速く成長するだけでなく、ハイテク成長株よりもリスクが小さかった。

・コンピュータ会社は、ライバルが高性能の機種を発表すれば、一夜にして企業価値は半減することがありうる。だが、ニュー・イングランドにあるドーナツのフランチャイズ・チェーンは、オハイオでもっとおいしいドーナツの店がオープンしても、一夜にしてビジネスがだめになることはないだろう。ライバルが進出してくるまでには時間がかかるし、投資家はその成り行きを十分察知することもできる

・ペップ・ボーイズ、セブン・オークス、チャート・ハウス、テレクレジット、クーパー・タイヤといった、お気に入りの銘柄に私はある共通点を発見した。これらはいずれも、強固なバランス・シートと魅力的な将来性を備えていた。しかし、多くのファンド・マネジャーは、それらを買わなかった。保身に走るファンド・マネジャーは、IBMのような隠当な銘柄に、自然と引き寄せられてしまう。IBMをポートフォリオに組み入れて失敗しても、非難はIBMに向かいファンド・マネジャーの責任はほとんど問われないからだ

個人投資家へのアドバイス20選

個人投資家へのアドバイスとしては、

1.個人投資家としての強みは、証券会社やアナリストなどの投資のプロと言われている人からではなく、すでにあなたが持っているものの中にこそ見出される。なじみのある企業に投資することによって、あなたの強みは発揮され、プロをも打ち負かすことが可能になる。身近なよく理解できる会社に投資した方が良い。そういった会社であれば、プロのアナリストよりも会社の現状と将来を見通すことも可能だ。

2.過去30年間に、株式市場は一握りの機関投資家によって占められるようになってしまった。皮肉にもこのおかげで個人投資家が良い成績を上げることがやさしくなっている。

3.しばしば数ヵ月間、時には数年間の株価の動きと企業業績の動きに相関関係が見られない時がある。しかし、長期に渡っては企業の成長と株価の上昇には密接な関係がある。両者の不均衡に着目することが、株で大きな利益を上げる秘訣である。成長している企業を辛抱強く持ち続けることが、必ず良い結果に結びつく。

4.その銘柄をどんな理由で保有しているのかを自分自身で知っていなければならない。上がりそうだからというのは理由にならない。

5.大穴を狙うと常に外れるものである。

6.株を買うのは子供を育てるのと同じである。世話を見ることができなくなるほど持ってはいけない。職業としない限りは、8〜12社以上を十分に調査していくことは難しい。ポートフォリオには5銘柄を超えて保有してはならない。

7.投資したいという株が見つからないなら、見つかるまで資金は銀行に預けておくのが良い。

8.企業の財務状態を十分理解しないうちに投資してはならない。財務体質の悪い企業への投資は大きな損失につながる。

9.人気業界の人気企業は避けた方がよい。冷え切った成長性の乏しい業界でうまくやっている企業への投資は、往々にして良い投資結果に結びつく。

10.小型企業への投資は、その企業が利益を出しはじめるまで控えた方がよい。

11.10万円投資すれば、失う金額は最悪で10万円である。しかし、もし辛抱強く待てるなら100万円あるいは500万円まで利益を増やすことは可能である。投資を実りあるものにするには、良い企業を数社見つけることが重要である。

12.どの業界でも、どの地域でも、観察力が鋭ければ、アマチュアであってもプロが見つける前に高成長株を見つけることは可能である。

13.株価の下落は頻繁に起こることである。しかし、そのときは、慌てふためいて逃げ出した投資家が残していった割安株を拾う絶好の機会である。

14.株式投資で利益を上げるのに必要な知能程度は誰でも持ち合わせている。

15.企業のファンダメンタルズが悪化しているなら株を売ってもいいが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない。

16.正確に金利・経済・株式市場を予測できる者はいない。そのような予測は忘れ去って、投資した企業に何が起こっているかに注意を払うべきである。

17.10社の調査を行えば見通しが明るくなっている企業が1社はあるものである。50社を調べれば5社はそのような企業だろう。株式市場にはいつでもプロが見逃している企業群がある。

18.調査なしで投資するのは、手元のカードを見ないでポーカーをするのと同じである。

19.優良企業に投資しているなら、時間はあなたの味方になる。我慢できるからである。たとえ最初の5年間のウォルマートに投資できなくても、次の5年間所有していれば満足のいく結果が得られる。

20.十分な銘柄調査の結果でできあがった株式ポートフォリオは、債券やその他の金融商品のポートフォリオよりも長期的には利回りは良い。長期であっても選別が不十分であれば、タンスの中に現金を置いておく方がマシである。

逆張りの好例「1982年クライスラーへの投資」はなぜ成功したのか?

リンチ氏がマーケットの流れに逆らって投資する逆張りの良い例が、1982年から自動車メーカーのクライスラー株への投資です。当時は、誰もがクライスラーの倒産は秒読み状態、と考えていました。

・暗く重苦しいこのころ、エコノミストは、まるで自動車販売の不振が永遠に続くかのように話していた。しかし、人々は不況であれ好況であれ、自動車ディーラーのショー・ルームに返ってくるはずだ。よほどのことが起こらない限り、アメリカ人は自動車を買わなければやっていけない。

・ざっとバランス・シートを調べてみると、クライスラーは、ゼネラル・ダイナミクスへの戦車事業の売却で10億ドル以上のキャッシュを持ち、倒産はまったく大げさな話であることがわかった。クライスラーは、倒産の懸念はあったが、少なくとも2、3年は大丈夫であった。クライスラーは借入金を減らし、損益分岐点近くまで戻っていたので、販売が好転すれば業績の大きな回復が期待できた。

しっかりした企業分析が大事ということがよく分かるエピソードです。

投資の神様たちは「バーゲンハンティング」を得意としている

・83年の初め、ダウが前年の安値から300ポイント上昇した。テクノロジー株の多くは、今後6、7年は起こりそうもないぐらいの上昇となった。これら高い株価は、ウォール街に熱狂を引き起こした。だが、私はがっかりした。私にとっては、300ポイント下落してくれたほうが、買い場を提供してくれるので、うれしかったのだ。

・株価の下落は、真の株式投資家にとって恵みの雨となる。株価の10から30パーセントの下落といったものは、ほとんど取るに足らない。最近の調整は、災難ではなく、低い株価でより多くの株を仕込めるチャンスといえよう。

バフェット氏もそうでしたが、投資の神様といわれている人たちは、ほぼ例外なく株式市場全体が暴落した時に大量の買いを入れる「バーゲンハンティング」を得意としています。これはかなり勇気のいることですが、覚えておいて損はありません。
[以上引用 マクロ経済動向と資産運用形成 研究室]

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