不況下の株高で09年末NYダウ1万2000ドルとなるか?

週刊ダイヤモンド2008/12/27・2009/01/03新年合併号に、またまた大和総研/成瀬シニアストラテジストの先日よりもさらに強気のコメントが掲載されていましたので、紹介しておきます。とはいえ、あくまでも成瀬さんは、米国の経済急回復を予想しているのではなく、不況下の株高という解釈です。

具体的には、株価に悪材料が織り込み尽くされ、業績の下方修正には反応しない個別株が増えていることや、ガソリン価格の急落や住宅ローン借換え漸増などの好材料もあることから、オバマ新政権の大型景気対策さえ打ち出されれば、09年3月末までに1万1000ドルへ急反発、年末までに1万2000ドル台回復、と予想しています(※1)。

当室は、NYダウの上昇程度までは予測できませんが、基本的には同意見です。1万1000ドルというと、大体今回の暴落前の08年9月頃の水準ですから、NYダウは09年1月20日発表予定の大型景気対策(財政出動)で急回復して元通り、という見解なのでしょう。金融は徹底緩和されて下準備は完了していますので、、その可能性は結構高い予感がします

ただし、話の腰を折るようですが、民主党政権のことなので、景気回復にメドが立った段階で、高所得者向けの増税策を採用して赤字財政の穴埋めをする可能性が高く、09年がオバマ政権4年間で最良の年なのではないか、とも成瀬さんは付記しています。

もう一つ、強気の記事が、週刊東洋経済12/27・2009/1/3新春合併特大号に掲載されていましたアンソニー・ボルトン氏(フィデリティ・インターナショナル運用部門プレジデント)の見解です。

同氏によりますと、先進国の景気回復は09年後半だが、株式市場の回復は景気に先行するため、現在はほぼ底に近く、09年の前半までには大底から回復期に入る、と予測し、日米欧先進国の市場から反発に転じると見ています(※2)。

フィデリティは投信運用をしているだけあって業種についても言及し、まず金融関連から立ち直り、それから消費関連、資本財関連、そして最後にコモディティ(市況)関連が立ち直ると予想しています。また、相場回復局面では、低PBR銘柄の底値からの反発力が強く、バリュー投資家にとってはいい年になるだろう、としています。

・・・ということは、すでにフィデリティは或る程度仕込んでいる上でのポジショントークということですかね。しかし、オバマ大型財政出動までの期間は、我々もフィデリティと大差ない水準で仕込むことは十分可能です。フィデリティは立ち回りが結構上手な会社であることは間違いありませんので、十分投資のヒントにはなるものと思います。当室と同じく強気の方はよく検討してみてください。上記の業種を狙うのであれば、「日経225の犬」がいいかも知れませんね・・・(※3)。

(※1)「悪材料出尽くし不況下の株高 〇九年末NYダウ一万二〇〇〇ドル」 週刊ダイヤモンド2008/12/27・2009/01/03新年合併号 ダイヤモンド社 67ページ による。

(※2)「株式相場はすでに大底圏 09年はリターン獲得の好機」 週刊東洋経済12/27・2009/1/3新春合併特大号 77ページ による。

(※3)当室の記事「ダウの犬とドルコスト平均法投資」をご参照ください。http://toshukou.at.webry.info/200812/article_1.html