資産形成方法の研究(4) 保有株数の増加に注力する

資産形成を行っていくうえでの方法の一つとして、保有する株数の増加に着目する、というやり方があります。株価×株数=資産額、という式が成り立つのは誰でも分かります。とはいえ、当室管理人も含めて大体の人が、株価の上げ下げには非常な関心を持っていますが、もう一方の株数の増加そのものへの執着はそれほどでもないと思います。

しかしながら、株数の増加というのが、資産形成の大きな一面を担っていることに注目し、保有株数の増加を目標として大きな資産を築いた人がいます。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、遠藤四郎さんという方です。

詳細は、遠藤さんの著書「株でゼロから30億円稼いだ私の投資法」に詳しく書かれていますので、そちらをご参照いただきたいと思います。ただし、残念なことにこの本は現在のところ古本屋さんに行かないと入手できないようです。

要点だけ説明しますと、遠藤さんが投資する株というのは、次の条件を満たすものということです。

①発行株数が少ない。
②含み資産がある。
③現状は赤字だが、黒字の見込みがある。
④低PBR。
⑤資本系列などで支援者がいる。

遠藤さんは、こうした条件に当てはまる会社の株に集中投資して多大な成果を上げられています。

そして、遠藤さんのリバランスの要点は次の通りです。

⑥1.5-2倍に値上がりした段階で売却する。
⑦そしてまた、同様の低位株を購入して、株数の増加を図る。

ちなみに、遠藤さんはもともとはサラリーマンです。サラリーマンを続けながら、株式投資だけで資産形成をしていますので、多数の方の参考事例になるものと思います。

「株数の増加=資産の増加」という考え方、これはコロンブスのたまごのような発想で面白い考え方だと思います。この株数重視の発想は大変参考になるとともに、応用の利く考え方でもあります。当室でもやってみたいと思いますが、遠藤さんとは違って分散投資が当室の基本的スタンスですので、運用の一部ということになるでしょう。

なお、この投資方法には欠点が一つあります。それは、小型株は流動性が乏しいため、処分したいときに都合よく処分できるとは限らないということです。遠藤さんは、その点は、株価が上昇して取引量が増加したときに売却することでカバーしているようです。それまでは2-3年じっと待っていることになります・・・。

つまるところ、当室管理人のように、短期的な株価の上げ下げだけに注目して動揺しているうちは、まだ達人とは言えないということなのでしょう。

[参考文献]
「株でゼロから30億円稼いだ私の投資法」(遠藤四郎著 1997/06/15 エール出版社刊)