毎月分配型リート投信における特別分配金の割合と今後の方針

■毎月分配型リート投信における特別分配金割合
毎月分配型リート投信における特別分配金がどの程度の割合で発生しているのか、証券特定口座における1年間の税務申告用の集計結果が届きましたので、ここに掲載しておきます。

当室の保有している証券口座は、楽天証券とSBI証券の2つだけですので、両口座の分配金総額(100とする)と、その中での特別分配金の割合は次の通りでした。

◆楽天証券・・・40.5/100
◆SBI証券・・・46.4/100

ちなみに、運用対象としている毎月分配型リート投信は、次の通りです。

◆楽天証券・・・DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)60%、ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)40%
◆SBI証券・・・ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)、新光J-REITオープン、DIAMJ-REITオープン(2カ月決算コース)

この結果を見ますと、特別分配金の割合が分配金総額の半分近くを占め、思いのほか特別分配金割合が高かったため、現状の投資構成については、少し検討する必要があるように感じます。

この状態では、公称表面利回りが16%程度だとしても、実質的にはその半分ちょっとくらいの利回りしか出ていないこととなってしまいます。実際に、先に検証した当室の毎月分配型リート投信の実験口座では、まさしく1年間で8.5%の残高増加であり、その推定を裏付ける様な、目標値はクリアしていてもちょっと期待を下回る利回り結果となっていました。

特別分配金は元金部分の払い戻しに相当しますので、当室としては投信基準価額が投資時点の価格を維持している限りは、払い戻された分だけ手持ち資産が増加していることから、特に「問題なし」と見ていますし、確かにそうなのですが、その元金払い戻しがあまりに多いようですと、それ相応に投信の運用対象資産が増価して基準価額が値上がりしないことには、投資資金の戻りが多い分だけ基準価額が低落する可能性が高くなってしまいます。それでは運用成果が十分には期待できません。

また、毎月分配型リート投信の信託報酬はもともと高めに設定されていますので、投信自体の運用益が乏しい場合には、利益が信託報酬に食われてしまい、受取り利回りが低下してしまうことが、この商品の宿命的欠点でもあります。現在までのように投資対象資産の値上がりが或る程度期待できた間は、そうした手数料も吸収できてしまいますが、今回のJ-REITのように一定程度値上がりが進行し終わりますと、今後はその吸収効果も期待薄となります。

■利益が出ているところで方針転換を検討
運用成果については、現在のところは、海外リート投信の基準価額は概ね横ばいで含み損益もほぼゼロであり、J-REIT投信の方は日銀のおかげで含み益が出ている状態にあって、比較的思惑通りの推移となっています。こうした思惑通りに推移している状況の間にこそ、次の展開を思案するのがこれまでの経験として妥当な場合が多く、今後の相場見通しとしても、リートは強含みであるという予想は変更ありませんが、ここは敢えて特別分配金の余り多くない商品へと、一度ポジションの組み直しが必要かと思います。

分散投資している個別株それぞれの値動きが、これまで少しずつでも跛行的にしろ値上がりしていたのに、何故かどの株もピタリと停止して横ばいとなる時期があります。その時が大抵はひとつの上げ相場の山の頂であり、そうした場面では、山勘任せで持ち株数の半分程度を利確しておいた方が正解であることも多くあります。見込み違いで上昇を開始したならば、買うのはまたすぐに買えますし、投資方針を再検討する程度の時間はあるものです。

ちなみにJ-REITは、目先は調整し、上昇スピードは低下するかも知れませんが、まだ少しずつ継続上昇するものと思います。

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(東証REIT指数連動型上場投信6ヶ月チャート:SBI証券による)