インデックス・アクティブ運用/当ブログの性格

■インデックス・ファンドもアクティブ運用の対象となる
インデックス投資家と言いますと、パッシブ運用イメージがありますが、当室も2010年末のポートフォリオの半分以上がインデックス投信ですので、インデックス投資家と言えなくはありません。ただし、そのインデックス投信の中身のほとんどが、毎月分配型リート投信だというだけのことです。毎月分配型リート投信とて、中身をアクティブ売買している様子はありませんので、広く分散投資されている以上は、十分インデックス・ファンドの一種と見なし得るものと思います。

ところで、インデックス投資家には、投資の基本姿勢で大きく分けると2種類あるように思います。1つは当室のように情勢次第では手持ちのインデックス投信を処分、乗り換えしてしまうような「アクティブ」なタイプで、もう1つは一度購入したインデックス投信を情勢変化に関わらず長期間ストロング・ホールドする「パッシブ」なタイプです。

「インデックス投資=パッシブ運用」という解釈が多いようですので、多数のインデックス投資家は、後者のストロング・ホールド型だとは思いますが、インデックス投信をアクティブ運用対象としてしまう当室管理人のような人間もいますので、必ずしも「インデックス投資=パッシブ運用」という図式は成立しないということになります。

当室としては、インデックス・ファンドやETFのアクティブ運用には、大きなメリットを感じています。その第一は、分散投資が十分に効いていますので、経済活動が正常である限りは塩漬けとなる可能性が極めて低く、リーマン・ショックの時のような落ち込みがあっても、いつかは回復するということだと思います。

この点、通常の個別株ですと、「見込み違いで塩漬け」というのもよくある話です。インデックス・ファンドは値動き的には市場平均値ですので、個別株のような暴騰はしませんが、逆に塩漬けの心配がないというのは、メリット十分と言えます。仮に売り時を逃してしまって長期間持ち越して機会を窺う場合でも、「意図せざるパッシブ運用」となるだけのことです。

マクロ経済動向に基づく株価のうねりを投資対象の一つと考えている当室としては、インデックス・ファンドやETFは、値動きが比較的緩やかでかつ何時でも売買可能である極めて好都合な投資商品ですので、今後も十分に活用するつもりです。

■投資対象の選定
ところで、インデックス・ファンドのアクティブ運用の要点としては、マクロ経済動向や各国の経済政策に応じて、①投資対象分野をどのように選択するかということと、②資金配分をどうするか、③仕込みと処分のタイミングをどうするか、という点に尽きるものと思います。

投資対象の基本方針は、当室の場合は、(1)マクロ経済動向に基づく株価のうねりとともに、(2)配当金や分配金というキャッシュ・フローのある商品を選好しますので、投資対象としてはリート投信や個別リート株、あるいは高配当株などが主体となり、それに加える形でのインデックス・ファンド、およびETFということになります。

現状で運用対象と考えているインデックス・ファンドとしては、次の商品です。

①MHAM J-REITインデックスファンド(毎月決算型)
②eMAXIS 国内リートインデックス
③eMAXIS 先進国リートインデックス
④CMAM外国株式インデックスe
⑤eMAXIS 全世界株式インデックス
⑥CMAM日本株式インデックスe
⑦ニッセイ日経225インデックスファンド

いずれもノーロード商品であり、株式と比較しても、売買コスト負担は軽微(買いはコストゼロ、売りは信託財産留保金のみ)、かつ信託報酬(維持費用)も安価なものばかりですので、ほとんどコストを気にすることなく資金投下と回収が可能です。(なお、現在は金利上昇局面の入り口にあるという認識から、債券インデックス・ファンドへの投資は意図的に回避しています。)

投資構成の基準として比率に基づいた資金配分も検討してみましたが、機械的な資金配分は当室管理人の体質には合致しないため、結局は成り行き任せのどんぶり勘定で、感覚的な配分による上記のインデックス・ファンドおよび個別J-REIT、高配当個別株などの組み合わせになるものと思います。

当室は、マクロ経済情勢によって適宜ポジションを変更しますので、パッシブな投資スタンスの投資家のような「投資構成の比率決め」は余り重要ではなく、またそれほど実戦的とも思えません。ですから、当室にとってのリバランスとは、もともと決めていた投資構成比率を維持するための是正作業ではなくして、投資効率的に有利と予測される投資構成に変更するための是正作業ということであり、現状では感覚的に見て、国内に幾分傾斜した資金配分になる予感がします。

■運用方法の優劣の指標は、「運用資産の年間増加率」のみ
なお、繰り返しておきますと、運用方法や投資対象商品、あるいは投資方針などの優劣に関して、いくら議論を戦わしても仕方のないことであり、結果としての運用実績のみでその優劣を判断するというのが、当室の基本姿勢です。

仮に毎月分配型リート投信という入り口手数料も信託報酬もバカ高くて、なおかつ毎月分配金から10%も税金が差し引かれるという全く不利な設計の商品に投資するとしても、運用資産の増加率が相応に稼げればそれで十分な投資成果が上がったことになるわけですから、商品性の有利不利など目先の判断で最初から投資対象から除外してしまうのは行き過ぎという気がしますし、また、「アクティブ・ファンドを選択、購入してもインデックス・ファンドに勝てないケースが大半という統計データがある」からという理由で、最初から「インデックス・ファンドだけを選んでしまってパッシブ運用」するという方法論には、やや違和感があります。

そもそも、アクティブ運用をアクティブ・ファンドに期待してファンド任せにしてしまおうという投資スタンス自体に、当室としては大きな疑問を感じざるを得ません。この他力本願的スタンスは、インデックス運用選好度の強い投資家の書き物に共通して登場するスタンスです。一部のヘッジファンドは、そうした期待通りのアクティブ運用を具現化していますが、それ以外のサラリーマン・ファンド・マネージャーが運用する一般のアクティブ・ファンドに、ファンド独自の運用所見に基づいた高い運用利回りを期待しても、本来的に到底無理というものでしょうし、ましてや、その中から成長ファンドを探し出すなど望むべくもなく、検出方法もあろうはずがありません。

個人投資家の投資はもっと柔軟な性質のものであり、定型的なものはありません。だからこそ面白いわけで、投資家には各人各様の好みや体質、考え方がありますから、その多様性に沿った独自の運用方法が存在するものと思いますし、投資成果さえ上がれば方法やスタイルは極端な話、何でも良く、つまるところ、優劣を追及するのであれば「運用資産の年間増加率」のみが、運用方法の優劣の判断基準および尺度であって、それ以外何もありません。

■当ブログの性格
蛇足ながら、当ブログは広報活動を何もしていない上に特殊な内容であるにも拘わらず、最近は閲覧件数も何故か増加し、毎日コンスタントに400-500件程度のアクセスがあるようで正直なところ驚いています。当室管理人は、マクロ経済情勢の大雑把な分析とその備忘記録および投資方針整理のために当ブログを書いていますので、興味のある投資家だけ参考までに見ていただければ十分ですが、ただ、投資自体は、あくまでも自己判断、自己責任でお願いします。

それはそれとして、見通しが外れた場合は当室自身も損しますので、引き続き運用結果が毎年プラスとなるべく、ブログも資金も運用していく所存です。

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 (日経225連動型上場投資信託10年チャート:SBI証券による)