債券投信への資金配分

ポートフォリオを考える上では、債券投信への資金配分は不可欠の要素ではありますが、当室ではすでに何度か触れました通り、世界経済は金利上昇局面の入り口にあるという認識から、意図的に債券投資は手控えています。

確かに、先進国については低金利が当面維持され、今年中には金融緩和打ち切りの方向で何らかの動きが出てくるのではないか、という程度で、政策金利の引き上げ自体はまだ視野には入ってきておりません。

しかしながら、新興国についてはインフレの進行を抑制する見地から、すでに政策金利は上昇してきています。従いまして、次の記事のように、新興国債券への投資はそろそろ開始しても良い、という考え方も一理あります。

(以下引用)
◆新興国の債券投資で高リターンを期待-パインブリッジや国際投信 (2011.2.18 ブルームバーグ)

2月18日(ブルームバーグ):パインブリッジ・インベストメンツや国際投信投資顧問といった日本の機関投資家は、高金利や現地通貨高・円安観測を背景に新興国の債券投資で高いリターンが期待できるとみている。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)といった新興市場への投資に関して、パインブリッジの杉浦和也常務執行役員はインタビューで、「インドなどの新興国では、短期ゾーンの債券は7%程度の金利水準に加え、1ドル=90円程度の円安に振れれば、15%程度のリターンが見込める。投資環境は悪くない」と述べた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aaHuERgqT9G0
(以上引用)

新興国の政策金利の推移については、一まとめにした都合の良いものは少ない情勢にありますが、日興アセットマネジメントの下記のレポートはやや短期的観測ながら参考になります。すなわち、新興国の中でも主要なブラジル、中国、インドなどでは過去の金利水準と比較しても、そろそろ頃合いな水準到達が見えて来ている情勢下にあるということです。ただし、新興国投資については、チュニジア→エジプト→バーレーン→リビアと飛び火しつつある民主化過程の中の混乱、あるいは地政学的リスクには十分に留意が必要です(下記3国の中にも安定感をやや欠く気がする国はあると思います・・・)。

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上記グラフは、いずれも日興アセットマネジメント「■新興国の為替と短期金利(3ヶ月)の推移(週1回)2011年2月22日 (2006年2月第4週末~2011年2月第3週末)」より引用。
http://www.nikkoam.com/files/fund-academy/data-watch/pdf/w_r_transition.pdf