東北関東大震災の当室ポートフォリオへの影響度

■影響度は比較的大だが許容範囲内にとどまる内容
3月に発生した東北関東大震災が当室のポートフォリオに及ぼした被害について、ようやく計測してみる気分になってきましたので、ここでまとめておきたいと思います。皆さんも、そこに一番関心があるものと思います。なお、日本株の今後の動きはまだ見通せる状況にはありませんが、当面は横ばいではないかと判断しています。

すでに述べましたように、毎月分配型リート投信については、特別分配金割合の高さから、実質運用利回りの低下を予想し、J-REITの上昇が一段落したところでポジション調整を実施しました(1月25日の当ブログ)。

その時点で、ほとんどフル・インベストメント状態であったポートフォリオを大幅に整理し、ひとまず投信の1/2程度を処分・現金化しまして、次の投資機会を思案しながら、小型株投資に動き出しつつ、残りのリート投信および個別リート株も処分しつつあったところで今回の大震災となりました。

今回、小型株は大きく下げましたので、現状の手持ち株での含み損もやや大きくなっていますが、1月下旬にポジション調整した際の売却益のお蔭により、それと相殺可能な範囲内に含み損が収まる結果となっていますので、日本株の持ち高が多かった割には、被害は比較的軽く抑えることが出来た(運の良い偶然に過ぎませんが)のではないかと思います。

また、当ブログを参考として同様の取引をされていた方も、現金ポジション増加によって、少しは震災による下げの被害が小さかったものと思います。

現在の当室のポートフォリオは次の通りで、現金ポジションが増加しています。
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■震災時の株式処分等は事実上困難
3月11日(金)の東北関東大震災の日、地震が発生した時刻に当室管理人は勤務先の一室で打ち合わせ中でした。勤務時間中は、株式投資や資産運用のことは全く忘却してしまえる気楽で便利な性格なので、地震が発生しても株価については特に気になることもなく、その日の日経平均終値を確認したのは勤務時間終了後、夕方6時を回ってからでしたが、地震が発生したのが2時40分ごろであったため、勘のいい投資家は売却するヒマがあったと見えて、少し下げていました。もっとも、サラリーマンである当室管理人は、勤務先の設備復旧の指揮に追われて、業務以外の事柄に意識を向ける余裕は到底ありませんでした・・・(ただし、勤務時間中に株取引を行うことはありませんので、念のため)。

当室管理人が帰宅難民になりかけて会社泊を覚悟したところを、運良く同僚の車に乗せてもらって夜遅くに何とか帰宅したことは、すでに説明した通りです。震災当日は、帰宅方法と翌日の出勤方法の思案で頭が一杯となり、その他の(株式投資などの)ことは、念頭からは全く脱落していたのが実態です。

翌週の月曜日3月14日は、計画停電で、通常の通勤経路の電車は全く動かず、したがって不可抗力的に出勤できず、自宅から会社との業務上の連絡などで、到底他の(株の)話どころではなく、また勤務時間終了後も落ち着いて株価の確認を行う心理的余裕もなく、夕方一瞥した日経平均に相当な下落があったために、こうした場合の条件反射的習慣であるナンピン買い下がり注文を、何らの思案もなく投信ベースで発注しただけでした。

翌15日も心理状態は同様で余裕がなく、この日も株価をよく検討する暇もなく、条件反射的習慣であるナンピン買い下がり注文の第2回目を発注しただけで終わりました。そのまた翌日16日も動きとしては同様でした。

震災当日以降の日経平均の方は、14日と15日に大幅下落の後、リバウンドで戻しまして、少しずつ値戻しする気配が見て取れましたが、こうした場合には二度目の反落もよくある話ですので、原発事故の見通しが立たないこともあり、ナンピン買い下がり購入部分と既往手持ちポジション部分とを合わせて、持ち高の半分程度を損失覚悟で処分しておきました。

とはいえ、その程度が勤め人に出来る精一杯の対応ではなかったかと思います。運用管理に関する震災関係の支障として一番大きかったのは、「心理的にゆとりがなかった」ということでした。サラリーマンで勤務優先である以上は、通勤手段の確保や通勤ルートの検討、業務処理等の方にエネルギーが割かれてしまうのは自然の成り行きであり、日々の運用チェック、あるいはメンテナンスというものが、落ち着いて出来なくなってしまったことは、或る意味当然といえば当然です。

投資家としては、いかなる状況下であれ、「相場変動はチャンス」と冷静に割り切る必要がありますが、自分自身が処理すべき震災後のドタバタした幾多の(通勤と業務処理の)課題と、東北地方の同胞が受けた被害の巨大さ自体による心理的衝撃(こんな時に株式投資などやっている場合か!?)とに直面したことで、投資意欲とマインドが大きく減退してしまったというのが実情でした。

自分自身が被災したり、あるいはごく近隣で災害が発生したような場合は、運用管理は当面停滞してしまうということも考慮する必要があるのでしょう。対策としては難しいところですが、平素から欲張ったリスク取りをしないという平凡なことくらいでしょうか。
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 (日経平均6ヶ月チャート:SBI証券より引用)

日経平均終値(ヤフーファイナンスによる)
3月 9日 10,589.50
3月10日 10,434.38
3月11日 10,254.43
3月14日 9,620.49
3月15日 8,605.15
3月16日 9,093.72
3月17日 8,962.67
3月18日 9,206.75
3月22日 9,608.32
3月23日 9,449.47
3月24日 9,435.01