ソロス・ファンド、4月に金銀持ち高の大半を処分

ソロス・ファンドによる金ETFの持ち高管理の巧妙な運営方法については、すでに以前触れました。ブルームバーグ記事に、ここ1ヶ月で金銀持ち高の大半を売却したという内容が掲載されていましたので、備忘のために引用しておきます。

この動きは、FRBによるQE2の6月末終了を予測した動きであったものと思われます。金価格は、まだ少し上があるのかも知れませんが、QE2終了を公表してFRBが出口戦略方向に舵を切る気配を見せましたので、ピークは近いものと思われますし、ひとたび下がり始めてからでは大量売却は困難になりますので、処分時としては妥当な線だと思います。

ちなみに当室はすでに金銀ETFは保有しておりません。

[以下、引用]
◆ソロス・ファンド:保有する金と銀を大半売却、過去1カ月に-WSJ  (2011.05.04 ブルームバーグより)

5月4日(ブルームバーグ):米ヘッジファンド、ソロス・ファンド・マネジメント(運用資産280億ドル=約2兆2700億円)は、金と銀の持ち高の大半を売却した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい複数の関係者を引用して報じた。売却の多くは過去1カ月に実施されたという。

同紙によると、ソロス・ファンドはデフレ・リスクの後退を理由にこれらの資産の売りを決めた。広報担当のマイケル・バション氏は4日、ブルームバーグの電子メール取材に対してコメントを控えた。」[以上 引用]
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 (ジョージ・ソロス:ウォールストリートジャーナルより)

■5月17日追記:その後のロイター報道では次のようになっており、3月までに相当量を処分していた様子です。
(以下引用)
◆著名投資家ソロス氏のファンド、金資産の大半を売却=文書 (2011年 05月 17日)
[ボストン 16日 ロイター] 著名投資家ジョージ・ソロス氏が率いるヘッジファンドが、最近のコモディティ価格急落前の第1・四半期に保有する金資産の大半を売却していたことが、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。
それによると、ソロス・ファンド・マネジメントは昨年12月末時点でSPDRゴールド・トラストを470万株保有していたが、今年3月末時点では4万9400株に急減した。iSharesゴールド・トラストの保有株式数も、12月末時点の500万株から3月末時点ではゼロとなった。

また、12月末時点では金ETFのポジションを同社として過去最高となる7億7400万ドル保有していたが、3月末時点では700万ドル以下に減少した。

これらのデータは、金価格が5月2日に1オンス1575ドル超の過去最高値をつける前に、ソロス氏が金を売却していたことを示している。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルチーニ氏は、ソロス氏は金を購入する理由としてデフレ懸念を挙げていたため、売却は理にかなっているとの見方を示した。

ソロス氏は第1・四半期に金や銀の鉱山株も売却しており、昨年12月時点で400万株保有していたキンロス・ゴールド株は3月末時点で140万株に減少。ノバゴールドの保有株式数も同じ期間に1290万株から350万株に減少した。

ソロス・ファンド・マネジメントのコメントは得られていない。」(以上引用)