スペイン国債を「A1」に格下げ、見通しネガティブ/ムーディーズ

ようやくスペイン国債の格付けが、日本国債よりも下に引き下げられました。失業率21%の国の国債が、失業率4.3%の日本の国債と同じ格付けランクのはずがありません。

しかしながら、余り他人事でないこともまた事実です。AA格ゾーンとA格ゾーンとでは、受ける心証が大きく異なりますし、事実、「AA-」と「A+」とでは、単なる1ノッチ以上の符号格差が存在します。もし仮に、日本が「AA-」から「A+」に格下げされてしまった場合には、国債の金利面でやや衝撃が走るかも知れません。

ムーディーズの格付け符号で見る限り、ギリシャはご臨終寸前、ポルトガルとアイルランドは病気、その他は健康ということですが、国によっては本当の符号はもう少し下の可能性も高いと思われます。

ただ、格付け会社の言う通りの財政再建緊縮政策を採用するのは、経済政策としては的外れです。採用するべきは、あくまでも成長政策であり、その展望の下であるならば、さらなる赤字財政政策も依然として選択肢の一つとなり得ます。


[以下、引用]
◆スペイン国債を「A1」に格下げ、見通しネガティブ-ムーディーズ(1 (2011/10/19 ブルームバーグ)

「10月18日(ブルームバーグ):スペイン国債は米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによって2010年6月以来3度目の格下げ措置を受けた。欧州債務危機がスペインをのみ込む恐れがある。

ムーディーズは18日、スペイン国債の格付けを従来の「Aa2」から投資適格級で最上位から5番目の「A1」に2段階引き下げたと発表した。見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は14日にスペイン格付けを引き下げ、投資適格級の上から4番目にしている。これに先立ち7日にはフィッチ・レーティングスもスペイン格付けを同水準に引き下げた。フィッチは同日、イタリア格付けも下げている。

ムーディーズは発表資料で、スペインは緩やかになるとみられていた成長見通しがさらに後退し、同時に市場のストレスとイベントリスクに引き続き脆弱(ぜいじゃく)だと説明した。

仏銀ソシエテ・ジェネラルの調査責任者パトリック・レグラン氏(パリ在勤)はムーディーズの発表前にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ユーロ圏4位の経済規模のスペインの格下げは「欧州にとって極めて悪いニュースだ」と指摘。「ギリシャについてわれわれは問題を抱えているが、制御されるだろう。スペインあるいはイタリアに問題が起きれば、次の段階ははるかに深刻になる可能性がある」と指摘した。」

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 (格付け表はロイターより)

◆Spain Unemployment Rate at 20.89 percent (Trading Economicsより)
The unemployment rate in Spain was last reported at 20.9 percent in the second quarter of 2011. From 1983 until 2010, Spain's Unemployment Rate averaged 14.20 percent reaching an historical high of 20.00 percent in June of 2010 and a record low of 8.00 percent in March of 2007. The labour force is defined as the number of people employed plus the number unemployed but seeking work. The nonlabour force includes those who are not looking for work, those who are institutionalised and those serving in the military. This page includes: Spain Unemployment Rate chart, historical data and news.
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(Trading Economicsより http://www.tradingeconomics.com/spain/unemployment-rate

◆Japan Unemployment Rate at 4.30 percent (Trading Economicsより)
The unemployment rate in Japan was last reported at 4.3 percent in August of 2011. From 1953 until 2010, Japan's Unemployment Rate averaged 2.60 percent reaching an historical high of 5.60 percent in July of 2009 and a record low of 1.00 percent in November of 1968. The labour force is defined as the number of people employed plus the number unemployed but seeking work. The nonlabour force includes those who are not looking for work, those who are institutionalised and those serving in the military. This page includes: Japan Unemployment Rate chart, historical data and news.
[以上 引用]