資金を失い続けるよりは何もしない方が得策だ/ソロス氏

ソロス氏はユーロ債務危機の解決については、かなり悲観的な様子です。「市場はユーロ圏分裂の可能性を織り込み始めている」という指摘からも、あるいは、「欧州危機を封じ込めれるかどうかについては現時点では明らかではない」と発言していることからも、それは伺えます(※1)。

現状の米国以外の株式相場状況では、ロング・ポジションで動けば動くだけズルズルと損失が拡大しそうですので、ソロス氏の言う通り、大人しく現金ポジションでの様子見が妥当なところでしょう。

結果的には当面まだユーロ安は続くのだとしても、ユーロについては、売りポジションが既に結構積み上がっているものと思われますので、これからさらにユーロ安を想定したポジション設定は、リスク・ラバーな投資家以外には限界がありそうです。むしろ、「メルコジ」発言など何らかのきっかけによる買戻しが発生したならば、急激に円安ユーロ高方向に戻す可能性もあります。

あるいは、山崎元さんの指摘通り、少しリスクを取って日本株を買い方向に打って出る試みも有効かも知れません(山崎元氏の論説は次回掲載)。


[以下、引用]
◆(※1)ソロス氏:ユーロ圏分裂は壊滅的な結果に-市場は織り込み開始 (1) (ブルームバーグより)

1月5日(ブルームバーグ):投資家ジョージ・ソロス氏は5日、ユーロ圏に亀裂が入れば「壊滅的な」結果をもたらすだろうとの見解を明らかにした。同氏はまた、市場はユーロ圏分裂の可能性を織り込み始めているとも指摘した。

ソロス氏はインド南部ハイデラバードで質問に答え、17カ国で構成するユーロ圏が分裂した場合、欧州ならびに「世界の金融システム全体」に影響を及ぼす可能性があると発言した。

欧州危機を封じ込めれるかどうかについては現時点では明らかではないとし、多くの人々は危機が一線を越えてしまっており、「解決不可能」だと感じているとも述べた。

ソロス氏はさらに、市場が「均衡から程遠く、過去に用いられた基準や手段を用いての予測が極めて難しい」と指摘した上で、投資家は「慎重に行動する必要がある」と発言。「起こり得る事態を正確に予想できなければ、資金を失い続けるよりは何もしない方が得策だ」と述べた。
更新日時: 2012/01/06
[以上 引用]