中国経済はハードランディング状態-JPモルガンのモワット氏/ブルームバーグより

中国はハードランディング、という指摘をする記事がブルームバーグに掲載されておりました(※1)。これは結構大事な記事かも知れません。自動車の販売台数も減少していますし、景気が急速に減退しているように見えます(※2)。

不都合なデータは基本的に表に出さない姿勢の国ですから、それでも出てきた場合には、実際は相当に悪いという解釈にならざるを得ないところです。株価は日米ともに上昇中ですが、欧州問題とともにマイナス要因の一つとして頭の片隅に置いておく必要があります。


[以下、引用]
◆(※1)中国経済はハードランディング状態-JPモルガンのモワット氏/ブルームバーグより
2012/03/15
3月15日(ブルームバーグ):中国経済は既にいわゆる「ハードランディング」の状態に入っているとの見方を、米JPモルガン・チェースのアジア・新興市場担当チーフストラテジスト、エイドリアン・モワット氏(香港在勤)は示している。

同氏は14日にシンガポールで開かれた会議で、「中国の統計を見ているなら、ハードランディングをめぐる議論はやめてしかるべきだ」と発言。「中国は現在ハードランディング状態にある。自動車販売は減り、セメントや鉄鋼の生産も減少。建設株は値下がりしている。いまさら議論する必要のない、それは事実だ」と語った。

中国の温家宝首相が住宅価格はなお適正な水準には程遠いと指摘したことを受け、同国株の指標である上海総合指数は14日に2.6%下落。昨年11月30日以来の大幅安となった。温首相のこの発言で、不動産規制が経済成長を脅かしているにもかかわらず、中国政府はさらに長期にわたって規制を堅持するとの懸念が高まった。

モワット氏は昨年5月、不動産需要の停滞に反して、同市場への固定資産投資が増えていると指摘し、中国でハードランディングのリスクが高まりつつあると警告していた。同氏は金融誌インスティチューショナル・インベスターの2011年アジア株戦略部門のランキングで2位。

同氏はまた、会議後のインタビューで、「不動産需要が持ち直して在庫が一掃されることを人々は期待しているが、それが起きる公算は小さいだろう」と述べ、「中国の経済成長に再加速をもたらすような政策面での動きを示す兆しは見られない」と語った。

◆(※2)中国の乗用車販売台数、1-2月としては7年で最大の減少率
3月9日(ブルームバーグ):中国の乗用車販売台数は1-2月としては7年で最大の落ち込みとなった。経済成長の鈍化と記録的な燃料価格が消費者の購入意欲をそいだ。

中国自動車工業協会(CAAM)が9日発表したスポーツ型多目車(SUV)などを含む1-2月の乗用車販売台数は前年同期比4.4%減の237万台と、1-2月としては2005年以来の大幅な減少率を記録した。ブルームバーグ・ニュースがアナリスト5人を対象にまとめた調査の中央値では、3%減少が見込まれていた。

国泰君安証券の陳歓瑜(ハリー・チェン)アナリスト(深圳在勤)は、「中国の自動車メーカーにとって厳しい年になるだろう」と指摘、「政府はインフレを懸念しており、景気減速が見込まれている」と付け加えた。

2月の乗用車販売台数は前年同月比27%増の121万台と、市場予想の中央値と一致した。中国では年により春節(旧正月)の連休が1月もしくは2月となるため、一般的に1、2両月を合わせた統計が使われる。
更新日時: 2012/03/09 17:12 JST ブルームバーグより
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]