ケネディクス:住宅リート4月上場、運用資産最大400億円-関係者 (1)/ブルームバーグより

J-REITについても、新規上場や増資の動きがあるようです。ブルームバーグに、ケネディクスが計画していた住宅特化型の不動産投資信託が、4月に上場という記事が掲載されておりました。「新規上場はほぼ4年半ぶりで、日本銀行の金融緩和を受けて不動産市場が動き始めたことを示唆している」ことになります。

リートが資産残高を拡大するということは、不動産価格にもプラスの影響が生じるということにつながります。銀行借り入れの担保は、依然として不動産であるケースが多いため、不動産価格の上昇は、日本経済全体にプラスの波及効果が大きくなります。

不動産バブルは好ましくありませんが、適度の不動産価格上昇は経済成長には必要なものです。

ところで、当室の2月14日以降3月現在のポートフォリオはすでに掲載した通りですが、ポジション的に一番大きい部分は、やはり毎月分配型リート投信で、ポートフォリオ全体の約3割となっています。ちなみに対象は、MHAM J-REITインデックスファンド(毎月決算型)で、ノーロードの投信です。

以下蛇足です。

経済成長には人口の増加が不可欠というような論調が広く存在しますが、現実には必ずしもそうした理屈通りにはなりません。もちろん、人口増加が経済成長には最短コースではありますが、人口は同じでも、生活水準が高度化すれば、経済は成長します。

たとえば、これまで存在しなかったような商品が発明されてそれが普及するならば、新市場あるいは新産業分野が形成されて新たな需要、つまり新たな所得が拡大します。

今は昔、当室管理人が子供の頃は、自動車がこれほどの膨大な台数で普及するとは思っておりませんでしたし、飛行機で気軽に旅行することもあり得ませんでした。携帯電話など影も形もなく、コンバットのサンダース軍曹が使用する無線機が格好良かった時代です。もちろん、コンビニも牛丼チェーンも、マツキヨもマックもスタバも一切ありませんでした。

もし仮に、こうした新産業が出現していなかった、あるいは市場規模が急拡大していなかったとしたならば、人口だけ増加したところで日本の経済規模は知れたものだったと思います。人口増加と生活水準向上(イノベーション)の2つが経済成長の大本です。

現在の生活水準にこじんまりと満足することなく、生活水準のさらに一段上を考察する上で、今後当室管理人が期待しているのは、荒唐無稽な想定となりますが、ロボット産業と微生物オイル産業、そして不動産業です。

ロボットは、アシモがかなり理想像に近くなって来ましたが、手塚治虫のマンガ、人間を手助けする鉄腕アトム型のロボットが頭から離れません。話し相手から家事・育児・介護・清掃・労働現場などなど、労働力の代替を中心に市場ニーズも産業形成の裾野もかなり広いものと思います。

微生物オイルは、すでに紹介しましたオーランチオキトリウムなどの微生物由来のオイル・エネルギーです。これはリサイクル生産が可能ですので、軌道に乗ればエネルギー源としては理想的です。

不動産については、過去に触れたこともありますが、広い住居への転換ということです。当室管理人の自宅マンションも狭いですが、新築一戸建ても30~40百万円で買えるようにと土地30坪程度の物件割合が多いように見受けます。都市計画法を見直せば、規制緩和で住宅の延床面積も拡大できるように思います。

以上、話が大きく脱線しました。人口減少という一点でもって、あたかも日本の将来真っ暗といったような錯覚に陥らないことが肝心です。もともと、江戸時代の日本の人口は3000万人前後だったわけで、今後将来的にも日本の人口は十分多数存在します。我々としては、生活水準のさらに一段上を展望できる可能性のある企業に資金を投下したいものです。


[以下、引用]
ケネディクス:住宅リート4月上場、運用資産最大400億円-関係者 (1)

2012/03/16 ブルームバーグより
3月16日(ブルームバーグ):不動産ファンド運営のケネディクスが計画していた住宅特化型の不動産投資信託(Jリート)の上場時期は、4月になる見通しだ。新規上場はほぼ4年半ぶりで、日本銀行の金融緩和を受けて不動産市場が動き始めたことを示唆している。

上場時の運用資産規模は約300億-400億円程度になる見込み。複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。ケネディクスは昨秋、このJリート上場準備を表明していた。ケネディクスIR担当の杉山崇則氏は上場時期について「ノーコメント」と述べた。Jリート上場は07年10月の産業ファンド投資法人を最後に途切れていた。

日銀の2月中旬の追加緩和を受けたデフレ脱却期待から東証REIT指数が上昇、直近までで約17%値上がりとTOPIXの約10%を上回る。これを受け大和ハウス工業も物流施設に投資するJリートを上場予定。東急不動産も商業施設・オフィス複合型と、住宅の2銘柄の上場計画を進めている。

みずほ証券の並木幹郎アナリストは、市況上昇を受けて「4-5月以降はいったん先送りしていたJリートのIPOや増資が出てくるだろう」と述べた。ケネディクス株は住宅Jリートの上場が4月になるとの報道を受けて午後に上げ幅を急拡大、前日比740円(4.8%)高の1万6100円で取引を終えた。東証REIT指数終値は2.83(0.3%)高。
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]