バフェット氏が消費株2割削減/日経WEB刊より

バフェット氏が消費株の2割を売却していたという記事が、日経新聞WEB刊に掲載されていました。滅多なことでは保有株を売却しないバフェット氏に関しては、保有株売却のニュースは極めて珍しいことなので、特筆大書しておきたいと思います。ただし、売却額や売却によるバークシャー社のポートフォリオ内容などの詳細については報じられておりません。また後日判明してくることでしょう。

先般すでに、当ブログではバフェット氏の弱気観測表明を取り扱いました。

米国株はここのところ堅調なものの、QE3期待先行での上昇という色彩が強い様子であり、裏付けとなる経済実態は思ったほど良くはないという印象です。シェールガス革命のプラス効果は、波及するまでにはもう少し時間がかかるのではないかと思います。

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 (NYダウ週足5年間:SBI証券より引用)

◆NY株ハイライト 気になる賢人の警鐘 バフェット氏が消費株2割削減/日経WEB刊より
公開日時2012/8/7

【NQNニューヨーク=増永裕樹】6日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は伸び悩んだ。終値では約3カ月ぶりの高値を回復したが、上値追いに慎重な雰囲気は根強く取引終了にかけて急速に上げ幅を縮小した。買い出動に慎重な雰囲気を演出したのは賢人の警鐘だった。

 投資対象の良しあしを見抜くたぐいまれな選球眼で「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏。同氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは「個人消費」関連株へ投資額を4~6月期に簿価ベースで2割削減していた。米証券取引委員会(SEC)へ3日提出した四半期報告で判明した。

 これぞと思う銘柄の長期保有がバフェット氏の運用スタイル。それだけにカリスマの心変わりに6日の市場では様々な思惑が駆け巡った。

 消費者向けに事業を展開する米企業は逆風にあえいでいる。厳しい雇用環境が続く中、消費者が財布のひもを固くしているためだ。バフェット氏が投資しているとされる日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も例外ではない。

 3日発表した4~6月期決算は市場予想を上回ったものの、「想定より低かった実効税率が利益を押し上げた」(中堅証券カリスのリンダ・ボルトン・ワイザー氏)面が大きい。低価格志向が強まる中、値上げが響いて消費者離れが加速。売上高は前年同期比で1%減少し、継続事業の純利益は10%減少した。

 消費者が値上げに「ノー」を突きつける構図は食肉加工大手のタイソン・フーズも同じだ。6日発表の4~6月期決算で、同社の主力事業である牛肉部門の売上高は前年同期の実績を割り込んだ。15%の値上げが浸透した一方、その代償として需要が14%近く減少。同事業の営業利益は半減した。

 タイソンの苦境は現在進行形だ。家畜の飼料になる穀物の価格は、大規模な干ばつの影響で足元で高騰している。同社のドニー・スミス最高経営責任者は「最終的には飼料価格の上昇分を製品価格へ転嫁できると予想するが、需要の弱さなども勘案すると利益面の重荷になりそうだ」と、先行きに慎重な姿勢を示す。

 消費者の低価格志向が強まる一方、穀物など一部の原材料の価格はうなぎ登り。消費関連株には手が出しにくい状況だ。賢人の目に関連銘柄はどう映ったのか。四半期報告ではバークシャーが保有する個別株の状況までは推し量れないだけに、心変わりの理由を聞いてみたい。