欧州金融安全網が発足、支援基盤を大幅強化/日経新聞WEB刊より

掲載が遅くはなりましたが、重要事項は備忘的に掲載しておきます。

ESMが資金規模は5000億ユーロ(約50兆円)で発足、ESMとEFSFの合計で約7000億ユーロ(約70兆円)と認識しておきたいと思います。


[以下、引用]
◆欧州金融安全網が発足、支援基盤を大幅強化/日経新聞WEB刊より

銀行資本注入なお調整 2012/10/9付 ニュースソース 日本経済新聞 朝刊  【ルクセンブルク=御調昌邦】ユーロ圏17カ国の財務相は8日にルクセンブルクで開いた会合で常設の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)を正式に発足させた。当初予定より遅れたものの、支援基盤は大幅に強化され、スペイン支援などで大きな役割が期待される。ただ銀行部門への直接資本注入の仕組みなどは固まっておらず、なお調整が必要だ。
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ESMは2010年12月の欧州連合(EU)首脳会議で設立の方針が打ち出され、検討が進められてきた。今年7月に発足する予定だったが、ドイツの憲法裁判所の判断などを待つ必要があり、時間を要した。

ユーロ圏の安全網としては時限的な欧州金融安定基金(EFSF)があったが、ESMは常設であることが特徴。欧州版の国際通貨基金(IMF)とも位置づけられる。13年7月以降はESMがEFSFの機能を完全に引き継ぐ。

資金規模は5000億ユーロ(約50兆円)。ユーロ圏財務相会合のユンケル議長(ルクセンブルク首相)は8日の記者会見で「ユーロ圏の将来の金融・通貨統合に向けた歴史的な一里塚となる」と語った。これまでのEFSFは今後、アイルランドやポルトガル、ギリシャへの既存の1920億ユーロの支援を管理していく。資金規模はESMとEFSFの合計で約7000億ユーロに達する。

今後発生する新たな支援は原則としてESMが担う。スペインが6月下旬に申請した同国銀行向けの最大1000億ユーロの支援もESMに移管。金融市場で注目されているスペイン政府による国債買い取りの申請があった場合にも十分な資金余力がある。

ESMはユーロ圏の銀行監督一元化が導入された後は、各国政府を経由せずに直接、個別銀行への資本注入ができるようにもなる。ただドイツ、オランダ、フィンランドの3カ国の財務相は9月下旬に共同声明を発表し直接の資本注入をすべきでないと主張。6月の首脳会議ではスペインの銀行に対して銀行監督一元化後なら直接の資本注入が可能との方針を打ち出したが、今後も調整が必要だ。

資金規模を一段と強化するかも検討対象になる。EFSFと同様に、財政危機に陥った国の国債を購入する際に民間と共同で基金を設立することなどで、資金規模を増やすことも検討している。独誌シュピーゲルはESMの資金規模が最大2兆ユーロまで拡大できると報じた。
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]