「サマーズFRB議長」でドル高・米債安に

どうも次期FRB議長は、強い米ドル派(?)のサマーズ元米財務長官が就任してしまいそうな雰囲気です(※1)。

もともとシェールガス革命によって米国景気は回復基調にありますので、ドル高・円安の傾向は否定できない流れの中にありますが、穏健なバーナンキ議長からイメージの異なる「タカ派」的サマーズ氏となれば、その流れが加速されそうな感じです。

加えて、バーナンキ議長は、来年1月の退任を控え、「来週にも、自ら始めたQEの後始末に着手する」可能性が高いと思います。

一方で日銀の金融緩和姿勢は今後も当面継続しそうですので、当室としては、中期的に1ドル120円程度までの円安は想定し、お休みしていた外国株投資を少し再開する予定です。

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(週刊ダイヤモンド2013/09/21号より引用)

[以下、引用]
◆(※1)「サマーズFRB議長」でドル高・米債安に
イエレン氏不在でタカ派色 2013/9/13 22:25 ニュースソース 日本経済新聞 電子版  

次期米連邦準備理事会(FRB)議長をサマーズ元米財務長官で最終調整――。13日午後、日本経済新聞(電子版)がバーナンキ議長の後任人事について報じると、外国為替市場では円売り・ドル買いの動きがじわりと広がり、米長期金利が上昇(米国債価格は下落)した。

FRB議長レースを争っているサマーズ氏とイエレンFRB副議長。バーナンキ議長とともに量的金融緩和(QE)を推進してきたイエレン氏に対し、QEの効果に否定的なサマーズ氏は市場の目には「タカ派」と映る。「サマーズ氏で最終調整」の報道をきっかけに、米10年物国債利回りは2.9%台前半から2.9%台後半に上昇、円相場は対ドルで1ドル=99円台半ばから一時99円98銭近辺に下落した。シカゴ市場で米株価指数先物が下落した。

未曽有の金融緩和に慣れ親しんできた債券市場と株式市場は金融政策の変化を嫌悪し、期待を込めてイエレン氏の議長昇格を想定していた。しかし議長レースが終盤に入り、「サマーズ氏優位」との報道が相次いだことから、市場は米金利上昇などの影響を少しずつ織り込んできた。

日経報道によると、オバマ米大統領はFRB副議長にブレイナード財務次官(国際担当)を起用する意向という。詳細は記されていないが、イエレン氏が2014年10月の任期を前に副議長職と理事を離れる可能性が高い。「イエレン氏がいなくなると、市場はFRBのタカ派色が増すと受けとめる」(みずほ銀行の唐鎌大輔マーケットエコノミスト)

来年は米金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーが替わる。シカゴ連銀のエバンス総裁やボストン連銀のローゼングレン総裁というハト派が投票権を失う一方、ダラス連銀のフィッシャー総裁やフィラデルフィア連銀のプロッサー総裁らタカ派が投票権を得る。

8月に退任したデューク理事に続き、ラスキン、パウエルの両理事が任期を迎える。バーナンキ議長とイエレン副議長が辞めれば、金融危機に対応してきた現職理事がほぼいなくなる。来年1月に任期を終えるバーナンキ議長は早ければ来週にも、自ら始めたQEの後始末に着手する見通し。来年のFOMCは「タカ派」色が一段と濃厚になりそうだ。
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]