世間話があなたを失業から救う?―キーワードは「ランチ」「コーヒー」「野球」

ウォールストリート・ジャーナル日本版に標題の面白い記事が掲載されていましたので、引用しておきたいと思います(※1)。スポーツや食事といった仕事とは関係ない話題について同僚にメールを送る社員はそうでない人と比べて、人員削減に直面しても職を失なわずに済む可能性がかなり高いのだそうです。

記事では、仕事を失わないかどうかという観点では、会社にもたらした利益よりも、こうした世間話のほうが優れた指標であることが分かった、とされています。

いずれにしても、円滑な人間関係を維持していれば、会社の業績にはプラスです。取引関係は人間関係ですので、人間関係を円滑に維持できる職員は、社内・社外を問わず、取引関係をも円滑にできるはずだからです。ただし、その指標が、日本でも、「ランチ」「コーヒー」「野球」であるかどうかは、また話が別でしょうが。


[以下、引用]
◆(※1)世間話があなたを失業から救う?―キーワードは「ランチ」「コーヒー」「野球」
By Rachel Emma Silverman
2014 年 10 月 25 日 13:36 JST ウォールストリート・ジャーナル日本版より

野球の話が失業からあなたを守ってくれる iStock Photo

大リーグのロイヤルズに興味があってもなくても、今日は同僚にワールドシリーズについて電子メールを送ってみたほうがいい。そのメールはあなたを失業から救ってくれるかもしれない。

ペンシルバニア大学ウォートンスクールの研究によると、スポーツや食事といった仕事とは関係ない話題について同僚にメールを送る社員はそうでない人と比べて、人員削減に直面しても職を失なわずに済む可能性がかなり高いようだ。

ウォートンスクールのリン・ウー助教授は世界的な情報技術コンサルティング会社で働く8037人の電子コミュニケーションを2年間にわたって研究した。研究の対象は電子メール、インスタントメッセージ、カレンダーによるスケジュール管理などで、研究は個人を特定しない形で行われた。助教授は言語分析を用いてこのやりとりをさまざまなカテゴリーに分類。食事やスポーツなど世間話に関する言葉を「社交」に分類した。

データ分析の結果、ウー助教授は「ランチ」や「コーヒー」、「野球」といった言葉を使った社員は職を失わない可能性が高かった。仕事を失わないかどうかという観点では、会社にもたらした利益よりも、こうした世間話のほうが優れた指標であることが分かった。

助教授によると、職場で世間話をする人が必ずしも大きな売り上げを上げたわけではなかったが、それでも上司は彼らに価値があると考えていた。

ウー助教授は「そうした従業員は目に見えない何かを提供」していて、それは売り上げだけでは測ることができないと語った。

研究結果を見て、職場はやっぱり実力主義なんかじゃないと思う人もいるかもしれない。しかし、社交的な従業員は価値を会社にもたらしてはいるが、今の時点ではそれをうまく測定できないだけだと助教授は指摘している。

一部の企業では、影響力のある社員、つまり自分の部署でも他の部署でも豊富な人脈を持つ人間を特定しようと必死だ。影響力のある社員は重要な情報を収集・拡散したり、ちょうど良いタイミングで適切な人材の確保に役立ったりして会社に利益をもたらすという。

ところで、ジャイアンツについてなら関心があるだろうか?
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]