朴政権ショック 米軍精鋭部隊が撤退 反日強める韓国への警告

今回は、投資とは関係ありません。久々に物事の本質を突いた記事がZAKZAKにありましたので、つい書いてしまいます(※1)。

記事には、「(佐藤守・元空将が)在韓米軍幹部に『米軍は韓国から撤退したらどうだ?』と聞くと、幹部は『日本を守るために米軍は韓国にいる』と答えた」、とあります。ものごと(在韓米軍の存在)の本質はそういうことです。

日本と韓国は、地政学的(?)には、他にどうしようもない相互依存関係とならざるを得ません。九州防衛のためには半島の確保が必要であり、半島を防衛するためには満州の確保が必要です。また、そのためには、日本から半島への経済的支援も必要です。

何やらこれは帝国陸軍の進出ルートと同じですが、その論理には普遍性があり、かのマッカーサーも同様の見解に添って朝鮮戦争を戦い、満州に原爆を投下するという計画提案をしているのが分かります。

日本の古くからの歴史を見れば、それも概ね理解できます。

当室管理人の趣味である古代史分野で言えば、日本統一を進める古代大和朝廷の時代から、すでに半島との濃密な地政学的関係が要約的に日本書紀に採録されています。

大和朝廷の草創期における九州の熊襲の反乱を受け、時の仲哀天皇は北九州に軍を進めますが、熊襲の抵抗が激しく、天皇は敵の矢に当たって死去してしまいます。その后である神功皇后(書紀は3世紀の邪馬台国の女王卑弥呼に比定)は、神託を得て熊襲の背後に新羅の勢力が存在することを知ります。

神功皇后は神託に従って、先に熊襲を服属させ、次に半島に軍を進めて、新羅を制圧します。新羅が制圧されると、その様子を見た百済と高句麗も服属し、半島は大和朝廷の軍門に下ることとなります(いわゆる神功皇后による三韓征伐の説話)。九州の安定のためには南鮮との関係安定が必要だということが、見事に日本書紀に示されているのが分かります。

その後も日本と半島との関係は継続し、5世紀の「倭の五王」の一人である倭王武は、中国南朝の宋の皇帝に宛てた有名な上表文の中で、南鮮をめぐる高句麗(北朝鮮)との軍事情勢を緊迫感を交えて訴えています。

いわく、「封国は偏遠にして藩を外になす。昔より祖禰みずから甲冑をつらぬき山川を跋渉し寧処にいとまあらず。東は毛人を征すること五十五国、西は衆夷を服すること六十六国、海北を渡り平らぐること九十五国、王道融泰にして土を廓き畿を遐かにす・・・而るに句麗無道にして、図りて見呑を欲し、邊隷を掠抄し、虔劉して已まず・・・」とあります。(日本国は中国から遠く離れた海外に存在しています。昔から祖先が自ら休む間もなく、東方は五十五国、西方は六十六国、北方は九十五国を平定したのは中華皇帝の威徳を拡大してきたものです。・・・しかし、北朝鮮は理不尽にも領土拡大に余念がなく、辺境の人民を拉致し、殺害を続けています)

倭王武の主張する日本支配下にある「海北の九十五国」とは、高句麗(北朝鮮)と日本との間にある南朝鮮領域のことを指しておりまして、日本は半島中央部で高句麗と激突する情勢下にあったことが分かります。その後も日本は半島への出兵を継続し、それが続くのは、7世紀に中大兄皇子(天智天皇)が白村江の戦い(663年)で新羅・唐の連合軍に大敗北(この敗戦で百済は滅亡)するまで、ということとなります。

百済の滅亡により半島での同盟国を失った天智天皇は、日本防衛のために水城を造営し、烽火台を設け、都も近江大津宮(滋賀県大津市)に遷してしまいます。新羅・唐連合軍の侵略を想定して、相当な危機感を持った防衛政策を打っているのが分かります。

幸いにしてその後、新羅は唐を半島から追い出してしまい、新羅・唐の連合軍が日本に攻め込んで来ることはありませんでした。日本と中国との勢力バランスを取る、おそらくはそれが統一新羅にとっても都合が良いと考えられたのでしょう。

しかしながら、天智天皇の危機感は約600年後の鎌倉時代には現実のものとなります。元寇(1274・1281年)です。

元寇では、日本は二回も中国に攻め込まれています。これは当時の高麗(朝鮮半島)が完全に中国の支配下に入ったことによって発生した大侵略戦争であります。鎌倉幕府軍の造営した防塁は元軍に突破されてしまい、元軍の侵攻を撃退したのは、実質的には天智天皇の造営した水城であったという説があります。

この二回の元寇は、半島が中国の支配下に入ってしまうことが、日本にとっていかに危険な状況を招く可能性が高いかを示している歴史的事実です。

感情論は排除して、韓国とは融和。これが歴史的に見た日本の採用するべき外交政策の基本であり、米軍にも韓国から撤退しないよう、日本側から要請するべきものでしょう。

それにしても、「句麗無道にして・・・」(北朝鮮は理不尽で・・・)という倭王の嘆いた状況は、現在と全く同じで1500年経過しても少しも変化しておりません。いわんや「元」の半島や日本に対する野心もまた、政権の方針次第では同様に存するものと見ておくのが無難というものです。


[以下、引用]
◆(※1)朴政権ショック 米軍精鋭部隊が撤退 反日強める韓国への警告

2014.11.7 ZAKZAKより

米国防総省は6日、韓国に駐留している第1機甲戦闘旅団の任務を来年で終了させ、今後は9カ月ごとに米本土から交代の部隊を派遣する「ローテーション配備」に変更する方針を発表した。来年12月に予定されていた在韓米軍から韓国軍への戦時作戦統制権の移管は再延期されたが、米軍の「韓国撤退」傾向は変わらないとみられる。「反日親中」で突き進む朴槿恵(パク・クネ)政権には衝撃となりそうだ。

「旅団を常時配備するのとローテーション配備では重要度が違う。兵士たちの練度も違い、戦力も落ちるはずだ。これまで警察署や交番を置いて地域を守ってきたが、今後はパトカーで巡回するようなものではないか」

航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守・元空将はこう語る。

注目の発表は、国防総省のウォーレン報道部長が行った。第1機甲戦闘旅団は1965年から駐留しており、ウォーレン氏は同旅団を「朝鮮半島の防衛に不可欠な役割を果たした」と語った。

一般的に、米軍の機甲戦闘旅団は、戦車や戦闘車を持つ実戦部隊で4、5000人規模。北朝鮮に対峙する在韓米軍は現在、約2万8000人だけに、今回の変更は小さくはなさそうだ。ローテーション配備となる最初の交代要員として来年6月、テキサス州の第2戦闘旅団の約4600人を派遣する予定という。

米軍は財政難から陸軍現役兵力の大幅な削減に取り組んでいる。在韓米軍についても組織再編を進めているが、背景はそれだけではなさそうだ。

前出の佐藤氏は「米軍は湾岸戦争(1990~91年)ごろから、在韓米軍の縮小・撤退を考えていた。当時、米軍のトレーラーに韓国の女子学生が巻き込まれて死亡する事故があり、韓国全土で激しい反米運動がわき起こった。私が在韓米軍幹部に『米軍は韓国から撤退したらどうだ?』と聞くと、幹部は『日本を守るために米軍は韓国にいる』と答えた。つまり、『日本がOKなら撤退したい』と受け取れた」と証言する。

現に、ブッシュ政権時代には、在韓米軍の全面撤退も検討された。こうした流れは続いている。

米ハドソン研究所首席研究員の日高義樹氏は、夕刊フジ連載「世界を斬る」(9月16日掲載)で、「米国防総省の首脳、特に韓国に駐留したことのある陸軍幹部や兵隊らの間に、韓国が米国の軍事同盟国・日本をあまりにも敵対視しているため、『中国軍の侵略に備えて米軍を朝鮮半島に駐留させておくことに意味があるのか』といった批判が強くなっている」と指摘した。

韓国・聯合ニュースは7日未明、戦闘旅団が交代配備となるニュースを淡々と伝えた。

佐藤氏は「(交代配備は)米国から韓国へのメッセージでもある。『日本をあまり敵視するな』『中国と接近していいのか』など、さまざまな意味が込められているはずだ」と語っている。
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[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]