難攻相場、バフェット氏なら… 金言に学ぶ投資術

大体毎週1回のペースで書いて来た当室ブログですが、最近は書き物に少し負担感が出て来ましたので、コメント記事は少し減らしまして、主要経済記事を引用掲載するだけの場合も出てくるかと思います。

当室管理人の資金運用も、年齢相応にETFやインデックス商品主体に移行しており、個別株は全体の1/4くらいに抑えています。現状はバフェット氏流に(?)米国株ETFの比重が高くなっています。

なお、ポートフォリオは定期的に掲載するつもりです。


[以下、引用]
◆難攻相場、バフェット氏なら… 金言に学ぶ投資術

2014/9/17 7:00日本経済新聞 電子版

人類が目にしたこともないような「超値がさ株」が米市場に存在しているのをご存じだろうか。その名はバークシャー・ハザウェイ。1株あたりの株価はなんと20万ドル強と、日本円換算で約2200万円にのぼる。「オマハの賢人」との異名を取るカリスマ投資家、ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社だ。

同社の株価は2006年10月に10万ドルを突破。08年の金融危機などを踏み越え、約8年後の今年8月にとうとう20万ドルの大台に乗せた。株高のスピードは、同期間の米ダウ工業株30種平均(4割高)の2倍以上。時価総額は足元で約3400億ドルと全米5位の規模に達する。

■手元資金5兆円

ありえないような高値圏へと株価を押し上げる原動力は、高まる一方のバフェット氏への信頼感にほかならない。

徹底した企業分析で優良企業を選別、株価が割安になった局面で大胆に買いを入れ、その後はできる限り長期で保有する――。こんな手法でコカ・コーラやアメリカン・エキスプレス、IBMなどに投資し、過去半世紀で運用資産を約7000倍に増やすという驚異的な実績をあげた。84歳になっても意欲は衰えず、8月下旬には米ファストフード、バーガーキング・ワールドワイドの優先株約30億ドルへの投資を決めている。

要所ではきっちり動きつつも、カリスマは「投資余力」をむしろ拡大している。バークシャーの手元資金は6月末時点で5兆円を突破した。米ダウ平均が史上最高値の更新を続け、市場に「陶酔ムード」が漂うなかでも、これぞという銘柄・投資案件が見つかるまでブレずに時期を待つ。そんな「すごみ」が、難しさを増す投資環境のなかで輝いている。

株価の高値警戒感が浮上しているだけではない。10月には米連邦準備理事会(FRB)による量的金融緩和が終わり、2015年に向けてはいよいよ利上げが視野に入ってくる。米金融政策が引き締め方向へ本格転換するのは約10年ぶりの大イベントだ。前回04年からの利上げは住宅バブルの崩壊と金融危機のきっかけになった経緯がある。

■転機を好機に

バフェット氏の主な言葉

▼ 「金利が上がると、すべての投資の価格は下向きで調整せざるを得ない。財務評価に対する金利の影響は物質に対する重力の影響と同じだ」
▼ 「舞踏会に長居しすぎれば、(豪華な馬車も)カボチャとハツカネズミに戻ってしまう」
▼ 「資産が将来生むものに注目しよう。将来の収益をざっと計算して満足がいかなければ、忘れて次の投資先を探せばよい」
▼ 「読書に1日6時間。それ以上になることも。1~2時間は電話で話し、思索を巡らす」

「金利の影響は重力と同じ」。かつてバフェット氏はこう語ったことがある。様々な経済・市場環境をくぐり抜けた経験から、「利上げ」が株式など金融商品にとっての重荷になると喝破したのだ。しかも今回、米金融政策は異例の量的緩和なども総動員した「非常時モード」を脱し、市場を取り巻く環境はかつてないほどの激変に見舞われる可能性もある。

だからといって尻込みするわけではない。「真の投資家はボラティリティー(価格の変動率)を歓迎する」と述べたこともある。株価が急落するなら、むしろ絶好の買い場。そんな余裕を感じさせるセリフだ。実際、08年の金融危機の直後には新規の投資に次々と踏み切り、100億ドル規模の利益をあげている。

根底には、人々の知恵や努力を糧とする「企業の成長」と、その果実を受け取れる「株式投資」への揺るぎない自信がある。「長い目で米企業の健全な繁栄を懸念する必要はない」「マネーは長期にわたって米国に流れ込む」。最近はこんなメッセージを繰り返している。

世界最高峰の投資家であるバフェット氏。少年のころに株式投資を始め、運用歴は実に70年あまりにおよぶ。かつての利上げ局面や高値警戒感が指摘された局面で、何を語り、どう動いてきたのか。投資環境が難しくなってきた今こそ、歴史をさかのぼって「カリスマの金言」に学んでみるときだ。(詳細は14日付紙面に)
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]