史上例をみない“詐欺的作為”か 海外投資家は中国から一斉引き揚げ開始

中国は国家ぐるみで「粉飾決算」をしている可能性が濃厚です。やや舌足らずな印象ではありますが、宮崎さんのコラムを引用しておきたいと思います(※1)。中国の外貨準備は、公表値とは異なり、簿外流出が多数あって実はあまり残存していないのかも知れません。

もともと、中国の外貨準備高には政府、中央銀行のほかに国有銀行など民間保有の短期外貨資産が含まれていると見られ、なおかつその源泉は、過去の経常黒字の積み上がりに加えて、海外からの借り入れが大きく寄与していると考えられることは、すでに当ブログでも武者さんのコラムを引用して説明しました。
→ http://toshukou.at.webry.info/201509/article_1.html

現状、当室は中国情勢を警戒してポジションを大きく削減し、現預金中心のポートフォリオとしています。当面、このままとしますが、その判断が正しいかどうかは分かりません。ただ、買いたい株が減っている時は余り無理には動かない方がよいというのが当室管理人の長年来の経験則でもあります。


[以下、引用]
◆(※1)【異形の中国】史上例をみない“詐欺的作為”か 海外投資家は中国から一斉引き揚げ開始

2015.11.7 ZAKZAK

中国の外貨準備高は帳面上、世界最大で3兆6500億ドル(約443兆1465億円)=2015年6月末現在=だが、それなら、なぜ、米国債を徐々に取り崩しているのだろう? 直近の7月から9月だけでも、2290億ドル(約27兆8028億円)を売却しているのだ(米財務省速報)。

従って、中国の外貨準備にはカラクリ、それも史上例をみない“詐欺的作為”がなされているとみるエコノミストが増えている。ドル資産が、一夜にしてブラックホールに吸い込まれるように消える恐れが強まった。

CIA(米中央情報局)筋の調査で、中国から不正に流れ出した外貨は3兆800億ドル(約373兆9428億円)とされる。となると、15年6月末の外貨準備高は、差し引き5700億ドル(約69兆2037億円)でしかない。

単純計算はともかく、複雑な要素が絡む。

第1に、最も重要な外貨準備指標は「経常収支」である。この数字をみると15年3月まで1年間の統計は2148億ドル(約26兆788億円)。ところが、外貨準備は同期間に2632億ドル(約31兆9551億円)減少している。膨大な外貨が流失しているから、数字の齟齬(そご)が起こるのだ。

そこで嘘の上塗り、つまり架空の数字をつくりかえ、粉飾のうえに粉飾をおこなう。となると「GDP(国内総生産)が世界第2位」というのも真っ赤な嘘になる。GDPのなかで、「投資」が締める割合が48%、こういうことはどう考えてもあり得ない。

例えば、現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」は財源が400億ドル(約4兆8564億円)である。ベネズエラに投資した額は450億ドル(約5兆4648億円)前後、アンゴラへの海底油田への投資は焦げ付いたという情報があり、リビアでは100ものプロジェクトが灰燼(かいじん)に帰した。

以下、スリランカ、ジンバブエ、スーダン、ブラジルなど。世界中で中国が展開した世紀のプロジェクトが挫折している。つまり、対外純資産が不良債権化している。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどでは鉄鉱石鉱区を買収し、開発していたが、鉄鋼不況に遭遇して工事を中断。このあおりで、豪ドル、カナダドル、NZドルが下落した。

13年末の海外直接投資残高は6605億ドル(約80兆2111億円)だったが、15年3月には9858億ドル(約119兆7155億円)と急激な増加が見られる。15年3月末の対外債務残高は、直接投資が2兆7515億ドル(約334兆1421億円)、証券が9676億ドル(約117兆5053億円)。合計3兆7191億ドル(約451兆6475億円)となる。

つまり外貨準備は事実上、マイナスである。だから、海外投資家は一斉に中国から引き揚げを始めたのだ。

 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書・共著に『私たちの予測した通り、いよいよ自壊する中国!』(ワック)、『「中国の終わり」にいよいよ備え始めた世界』(徳間書店)など多数。
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[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]