「ハイイールドのメルトダウン」は始まったばかり-アイカーン氏

ハイイールド債は、最近はゆるやかな下落傾向にありましたが、ここへ来て下げ足を早めた感があります(※1)。ただ、まだもう少し下がありそうな印象を持ちます。相場の妙があり、オーバーシュート的な動きもままありますので、そのあたりの合成関数の動きをどう解釈するかは難しいところですが、大まかなトレンドとして、下向き感を感じます。背景にあるのは中国経済の不振ということです。

下記引用のブルームバーグ記事にあるブラックロックの上場投資信託(ETF)「iシェアーズiBoxx高利回り社債ETF」利回りは、12/11現在で5.815300%であり、チャート的にもそれほどまだ悲観的な落ち込みではありませんが、保有している投資家にとっては大変な事態ではありましょう。

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(SBI証券より引用)

ハイイールド債?の中でも悲観的なのは、MLP対象のETFです。Direxion ザックス MLP 高配当ETF(ZMLP) 、こちらは原油価格の下落に伴う大変な落ち込みであり、利回りも12.195100%となっています。

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(SBI証券より引用)

過去リーマンショックの折にJ-リートが暴落しましたが、その時に当室がバブル崩壊時の経験則として示した下落の歯止めとなる利回りが20%でした。ザックス MLP 高配当ETFについても、当室としてはその経験則を適用して買いに入る予定ではあります。一方で、「iシェアーズiBoxx高利回り社債ETF」の方はまだ利回りが低いため、当面様子見となりましょう。


[以下、引用]
◆(※1)「ハイイールドのメルトダウン」は始まったばかり-アイカーン氏
2015/12/12 15:17 JST

(ブルームバーグ):米ウォール街の有名企業が投資信託の払い戻しを凍結し投資家を驚かせて以後、ジャンク債市場はただ泥沼化の一途をたどっている。高リスク債の価格はここ6年の間で見たことのない水準まで下げたが、資産家で投資家のカール・アイカーン氏は、売りが始まったばかりだと言う。

高利回り債の値下がりに賭けているアイカーン氏はツイッターへの11日の投稿で、「ハイイールドのメルトダウンは始まったばかりだ」とコメントした。

ジャンク債投資家はすでに2008年以来最悪の低迷で打撃を受けているが、サード・アベニュー・マネジメントが7億8800万ドル(約950億円)規模のクレジットミューチュアルファンドからの資金引き出しを凍結する異例の対応を9日に発表して以降、ここ3年間で最も神経質になっている。

デフォルト(債務不履行)に備えた保証料を測るクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、マークイットCDX北米高利回り指数のリスクプレミアムが36ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の514.52bpと、12年12月以来の高水準となった。ブラックロックの上場投資信託(ETF)「iシェアーズiBoxx高利回り社債ETF」は09年以来の安値に下落した。

ブリーン・キャピタルのマクロ戦略責任者、ピーター・チア氏(ニューヨーク在勤)は、「タイミングはこの上なく最悪だ。誰もが流動性や原油、米利上げに神経を尖らせている。その上こうした極端な出来事が生じ、混乱は大きく、人々を不安に陥れている」と述べた。

原題:Junk Bonds Are Tanking and Icahn Says Meltdown ‘Just Beginning’(抜粋)
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]