米、40年ぶり原油輸出解禁 日本は調達先の多様化に道

結構大事なニュースがある時は重なります。米国が原油輸出を解禁しました(※1)。

米国としては、原油の国内在庫を解消するという単純な行動であり、石油輸入国の日本にとっては有利な情勢ですが、原油価格の低迷に拍車を掛けそうな要因ですので、FRBの金利引上げと相まって新興国の経済情勢に不安定感が増しそうです。


[以下、引用]
◆(※1)米、40年ぶり原油輸出解禁 日本は調達先の多様化に道

2015/12/19 9:37日本経済新聞 電子版

【ワシントン=河浪武史】米上下両院は18日、40年ぶりの原油輸出解禁を盛り込んだ2016会計年度(15年10月~16年9月)の歳出法案を可決した。オバマ大統領が署名し、同日成立した。米国はシェール革命で原油の増産余地があり、輸出解禁で世界の原油市況に下押し圧力となる可能性もある。日本としては、中東依存が強い原油調達の多様化に道が開ける。

米国は13年時点で世界3位の原油生産国だったが、米当局によると14年の生産量はサウジアラビアを抜いて世界一となった。産出量(1日当たり)は13年が750万バレル、14年は約870万バレル、15年は同940万バレルに達すると見込まれる。国内事業者は在庫を大量に抱えており、海外への販路拡大を求めていた。中東依存が強い日本にとっては、シェールオイルを中心に調達先が広がる利点がありそうだ。

原油相場はニューヨークの先物相場で一時6年10カ月ぶりの安値を付けるなど低迷が続く。米の輸出が拡大すれば、国際指標価格の下押し圧力になる。ただ米国は世界最大規模の原油産出量を誇るものの、輸入量も世界首位だ。国内需要とのバランスから解禁後に輸出がどれだけ増えるか見通しにくい面もある。
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]