中国の銀行が被る損失、サブプライム危機時の米銀の4倍超

中国の経済状態については、悲観論が結構強くなりました(※1)。ソロス発言もあり、悲観論優勢という印象です。どこに実態があるのか、当室は以前から中国経済悲観論ですが、期限を示さなければ悲観論もオオカミ少年に過ぎなくなります。

中国経済は崩落中であり、ここ2年間で結論が出る、としておきましょう。

ソロスも人民元売りをしたいのでしょうが、今回は直接的にはそれはしていない様子です。中国政府に外為市場を閉鎖されて身動き取れなくなることを恐れているのだと思います。人民元売りの代わりに、米国株の売りポジションを取っているように報道記事は読めます。当室も少しだけそれに乗る予定です。


[以下、引用]
◆(※1)中国の銀行が被る損失、サブプライム危機時の米銀の4倍超-バス氏
2016/02/11 14:09 JST

(ブルームバーグ):米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン債権売りで成功したヘッジファンドマネジャー、カイル・バス氏は、中国の銀行システムが被る損失額は米国の銀行が直面した前回の危機時の4倍余りとなる可能性があるとの見方を示した。

ダラスに本社を置くヘイマン・キャピタル・マネジメントを創業したバス氏は投資家への書簡で、中国の銀行システムが不良債権で資産の10%を失えば、中国の銀行のエクイティ価値が約3兆5000億ドル(約395兆円)消失すると指摘。世界2位の経済大国である中国は、銀行の資本増強のため10兆ドル強相当の人民元を増刷する必要が生じ、人民元の対ドル相場を30%余り切り下げる圧力となるかもしれないと指摘した。ブルームバーグが書簡を入手した。

「リセット」

バス氏(46)は「われわれが目にしているのは、世界がこれまで見てきた最大のマクロ不均衡のリセットだ」と指摘。「中国の与信は短期的な限界に達し、世界にとって深刻な影響をもたらす損失サイクルを中国の銀行システムは経験するだろう」とコメントした。

同氏は、自身が手掛けるヘッジファンドが昨年半ば以降にリスクが高めの資産の大半を売却し、「中国の与信と通貨のリセットに向けた長い道のりの過程で生じ得るさまざまなイベント」が起きる1年半に備えたと説明。問い合わせに対し電子メールで答えた同氏は、ポートフォリオの約85%が中国関連の取引に投じられていることを明らかにした。

「中国が直面している問題には過去に事例がない。「あまりにも大きく、不均衡是正のためには中国政府によるコミットメントが全面的に必要となるだろう。こうしたこと全てが起きている間は、リスク資産の居場所はない」との認識を示した。

シャドーバンキング

バス氏は、昨年の中国経済成長率が実際には政府発表の6.9%を大きく下回り、3.6%程度だったと分析。中国が持つ外貨準備3兆2000億ドルのうち、約2兆2000億ドルに流動性があるとの推計も示した。2015年の中国成長率は25年ぶりの低水準だった。

中国の銀行システムについて、同氏は資産が過去10年で10倍に膨らみ、34兆5000億ドル余りに達したと試算。金融会社が規制回避のために利用しているリスク商品であふれていると説明。UBSグループのデータを引用し、中国で拡大したシャドーバンキング(影の銀行)はここ3年間に約600%拡大したと指摘し、最初にシャドーバンキングで「与信の問題が浮上している」と記した。

銀行が簿外融資として使ってきた資産運用商品が破綻し始めており、銀行のバランスシートに戻されつつあるとした上で、銀行側は貸し倒れを隠すため信託受益権を利用しており、これが「作動中の時限爆弾」になっていると論じた。「問題の震源地は中国の銀行システムとその来るべき損失だと考えている」という。
原題:Bass Says China Bank Losses May Top 400% of Subprime Crisis (2)(抜粋)
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]