ポジション・トーク

株などの金融商品、その他資産運用している人は誰でも、自分が損をしたくないが故に、自分のポジションに不利になる様な発言は差し控えるものですし、逆に有利な展開になる様な発言の方向に傾くものです。それはいわば当然です。これをポジション・トークといいます。

リバース・ポジションを取っていない限り、株などの保有をしている場合は、市場全体が下落すれば保有している個別株も、ほとんどの場合は連れ安となります。それは市場平均よりも大きく下落するか、小さく下落するかという差異はあるにしろ、個別株であろうが、インデックス投信であろうが、マーケットに連動して下落することに変りはありません。

そこでたとえば、当室のポートフォリオで現金比率が高くなっていたりしますと、フル・インベストメントの投資家は不安感が生じて来て、「現金ポジションが高いのは投資機会を逃している」などと言って、これを批判したりする人もいます。しかし、マクロ経済的見方というものを、当室は重視していますし、大枠はそれに従った運用を心掛けていて、幸い鳴かず飛ばずながらもマーケットから退場することもなく40年を経過しています。

ただ、それは趣味の問題であり、当室の運用方法が正しいなどと主張するつもりは毛頭ありません。たとえば、バフェットの様に経済動向や金利情勢などを無視して特定の個別株へもっと突っ込める見識があれば、利幅は大きかったであろうという反省も多々あります。

そうした事柄よりも、山高ければ谷深し、という諺があります様に、概観として、今回の山(株価上昇)はリーマン・ショック以降10年を経過する結構大きな山ですので、何らかの要因で下落した場合、その下落幅は相当に大きくなるものと思います。

山崎元さん同様、すぐに下落場面が到来する様なことはないと当室管理人も思いますが、もう一山あるとすれば、それがきっかけになるかも知れません。いずれにしても、今後の米国の金利動向と、それに伴う中国経済の実情について、注視しておく必要があるのは確かなところだと思います。

投資家は誰しも発言はポジション・トークとなりますので、当室管理人の発言もまたそれだとご理解ください。また、特定株の話は滅多にすることはありませんが、仮にしたとしても、次の瞬間には売り払っているかも知れません。