今後の投資対象の整理メモ(1)外貨預金

総悲観ムードで、不況色も強く、値下がりした投資商品全般の絶好の買い場面という見方もできる情勢となっています。株価は経済情勢の半年先を読み込むという経験則がありますので、景気の底打ちが明確になった段階ではすでに上昇に転じてしまっているもので最底値で投資するのは困難です。このあたりが案外投資時なのかも知れません。

さて、外貨については、ここ10年来ではかなり好位置まで円高が進行しており、投資対象としての魅力が出てきています。

日本は少子高齢化のトレンドが基本にあり、今後は貯蓄を取り崩して消費に充当する傾向が強まるため、国民経済としての貯蓄過剰が次第に解消されて経常黒字が減少傾向となり、その結果として長期的には円安基調に移行して行くものと予想されます。このことを念頭に置けば、今回の円高は、外貨投資の絶好の機会と見ることもできます。

ここ10年来の各国通貨レート動きはグラフを見れば一目瞭然ですが、現在の豪ドル(50円台)、ポンド(140円台)、カナダドル(70円近辺)は、かなり有利な円高水準に来ていると見られます。

ユーロは1ユーロ=100円を割っていた時期が2000年にあり、最近の域内主要国の景気悪化を見ますと、もう一段の利下げと円高もありそうな感じがします。英国はユーロ圏の影響が大きいのと景気が芳しくないのとで、もう一段の利下げもあると思われます。

米ドルは追加での政策金利引下げの可能性があり、まだ円高が進む可能性がありますが、1%を割るようですとさらなる引下げ余地がなくなりますので、さすがに打ち止め感が出ると思います。カナダは米国経済圏ですので、米国が利下げすれば追随する可能性があります。

オーストラリア、NZはまだ利下げ余地があり、米国、EUが引き下げれば同調することになるものと思われます。 

まだ政策金利の動向は不透明な面はありますが、今回の円高が急激であったため、金利引下げの打ち止め感など、何かの反転のきっかけがあれば、いずれも20円くらいは急激に円安に振れる可能性があります。仕手株のような動きになるのではないでしょうか。

■なお、今回の円高は日銀が10月8日の主要国の利下げに協調しなかったことによるものです。幾分経済音痴の日銀のおかげで、外貨投資を予定している投資家にとってはチャンスとなっています。今後逆に、変な時に利下げされると、それがきっかけとなって大きく円安に戻す可能性がありますので、注意が必要です(10/27追記)。

[参考]各国政策金利(10/23現在)
日本 0.5%(コール)   
米国 1.50%(FFレート)
英国 4.50%
ユーロ 3.75%
カナダ 2.25%
オーストラリア 6.00%
NZ 6.50%