ソロス氏のファンド、欧州債を大量購入/日経新聞WEB刊より

ジョージ・ソロス氏が率いるソロス・ファンド・マネジメントが、経営破綻した米金融会社MFグローバルから約20億ドル(約1550億円)規模の欧州国債を購入したことが明らかになりました。

ソロス氏は以前からユーロ崩壊を予測していますが、その反面、ユーロ崩壊を防止する政策についても言及しています。今回のイタリア国債を中心とする欧州国債のまとめ買いは、ユーロ崩壊予測と矛盾しているように見えますが、仮にユーロが崩壊したとしても、欧州の財政統合がなされていない以上、欧州各国の国債は残ります。適当な割安水準と判断すれば、購入しても構わないという点では、先に紹介した山崎元さんの見解と同様です。

イタリア経済は、地下経済が表向きGDPの3割の規模で存在するという大前研一氏の見解もあり、本当のところはあまり悲観する必要はないのかも知れません。確かに消費税逃れの隠れ現金取引、いかにも商売の現場でやりそうです。

ソロス氏の運用規模では、あまり絶好球ばかりを見定めていては運用できないでしょうから、ストライクゾーンぎりぎりでも打ちに行くことが考えられますが、小体の当室としては、もう少し緩いストライクを待ちたいと思います。


[以下、引用]
◆ソロス氏のファンド、欧州債を大量購入 1550億円
破綻のMFグローバルから
2011/12/10 10:22

米著名投資家ジョージ・ソロス氏が率いるソロス・ファンド・マネジメントが、経営破綻した米金融会社MFグローバルから約20億ドル(約1550億円)規模の欧州国債を購入したことが明らかになった。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が9日、関係者の話として伝えた。
MF社はイタリアなど南欧国債への積極投資による損失懸念が、破綻の引き金になった。ソロス氏のファンドは、市場の実勢価格よりも割安な水準でこれらの国債を買い取ったとみられる。
欧州の債務問題の長期化を見込みつつも、十分な投資収益が得られると判断したようだ。ソロス氏自身はユーロ圏の安定に向け、欧州中央銀行(ECB)の役割拡大が必要などと訴えている。(ニューヨーク=川上穣)
(以上、日経新聞WEB刊より引用)