日本は5年以内に財政破綻も、長期金利80%・ドル500円-藤巻氏(2)/ブルームバーグより

藤巻健史氏のような極論というものも、一つのたとえ話として一瞥しておく必要があるものと思います。フジマキ氏の論説は面白いので或る方面に人気はあるのでしょうが、真剣に投資上参考にして同調するのにはリスクがあります。

フジマキ氏は円安・株高方向に大きくポジションを持って損している(?)様子なので、同氏の論説には都合の良いポジション・トークであるのが見て取れます。

今回、ブルームバーグに掲載されていました2回目の論説の要点は次の通りです。

①日本の財政が5年以内に破綻する可能性がある。
②基軸通貨であるドルを中心に豪ドル、カナダ・ドル、英ポンド、スイス・フランなど先進国通貨建ての資産に分散投資をすべきだ。
③消費税の引き上げをしても焼け石に水。
④現在、国内金融機関がぎりぎりで国債を買い支えている。金利が少しでも上昇すればすぐ破綻する。
⑤現在の円と国債のバブルが崩壊した場合、長期金利が急騰し、1ドル=400-500円程度まで円安が進む可能性がある。
⑥政府の累積赤字がここまで大きくなったら危機を脱する道はない。財政破綻するか、紙幣を印刷してハイパーインフレになるしかない。
⑦ユーロが統一国家にならない限り、5-10年先にユーロが残っているとは思わない。

5年後に円とユーロが破綻するというのがフジマキ氏の想定です。しかしながら、当室はそうは思いません。円は健在でパイパーインフレは起きておらず、なおかつユーロも加盟国を修正しながら残っていると思います。

日本国内の供給力にゆとりがある間はインフレにはなりません。


[以下、引用]
◆日本は5年以内に財政破綻も、長期金利80%・ドル500円-藤巻氏(2)/ブルームバーグより

6月15日(ブルームバーグ):著名投資家ジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた経歴を持つフジマキ・ジャパンの藤巻健史社長は、日本の財政が5年以内に破綻する可能性があると指摘した上で、基軸通貨であるドルを中心に先進国通貨建ての資産に分散投資をすべきだと提言した。

藤巻氏は14日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「消費税の引き上げをしても焼け石に水。財政破綻の時期が多少遅れるだけで危機は脱しない」とし、財政黒字化には消費税は27%程度が必要との見解を表明。その上で、「破綻がいつ起きるか分からないが確率は高いと思う。3年先に起きるかもしれない。今のままでは5年は持たないだろう」と説明した。

財政破綻を誘発するきっかけについては、「現在、国内金融機関がぎりぎりで国債を買い支えている。金利が少しでも上昇すればすぐ破綻する。こするだけでも、そよ風でも破裂する可能性がある」と述べた。その場合、日本の長期金利について、「ロシアが財政破綻した時は金利が80%ぐらいまで上昇したことを考慮すれば、80%で止まらないかもしれない」と懸念を示した。長期金利は今月初めに9年ぶり低水準となる0.7%台まで低下。その後も0.8%台の低水準で推移している。

国債・借入金・国庫短期証券を合わせた国の債務残高は今年度末に1085兆5072億円に達する見込み。政府は消費税率を10%に引き上げても、2020年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化できないと試算している。一方、日本銀行は今年に入り、追加緩和策として資産買い入れ等基金による長期国債の買い入れ枠を20兆円拡大している。日銀はきょうの金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたが、17日のギリシャ再選挙などを控え、金融資本市場の動向を見極めつつ臨戦態勢を続けている。

ユーロは崩壊へ

藤巻氏は、現在の円と国債のバブルが崩壊した場合、長期金利が急騰し、1ドル=400-500円程度まで円安が進む可能性があるとの見方を示した。「政府の累積赤字がここまで大きくなったら危機を脱する道はない。財政破綻するか、紙幣を印刷してハイパーインフレになるしかない」と警告。「円の価値はなくなり、大暴落することになる。ドルを中心に、豪ドル、カナダ・ドル、英ポンド、スイス・フランなど先進国通貨建ての資産に投資してリスクをヘッジすべき」だと述べた。

ユーロに関しては、短期的には17日のギリシャの再選挙次第としながらも、長期的な観点からは現在の地域固定相場制という形式では持続できずに崩壊すると予想。「ユーロが統一国家にならない限り、5-10年先にユーロが残っているとは思わない。消滅するのであれば、ユーロは不安定な通貨で、ギャンブルになるため怖くて買えない」と語った。

藤巻氏は1950年生まれ。74年に一橋大学を卒業し、三井信託銀行(現・中央三井信託銀行)に入行した。米ノースウェスタン大学大学院で80年に経営学修士(MBA)を取得。85年にモルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に移籍し、95年から2000年まで東京支店長。2000年にはジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた。

更新日時: 2012/06/15 13:07 JST
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]