米金融市場、バブルの様相も=日本経済を楽観-ノーベル賞経済学者のシラー氏

米国株価に対するシラー教授の悲観的警告(※1)をどう解釈するかは各投資家の判断次第ですが、高値圏にあることは、バフェット指標からも類推されるところではあります。

総体的に判断して、これからの大きな資金投入は控え、幾分減速・撤退気味の運用が良さそうな印象です。

日本株についてはシラー教授も楽観的ですが、米国株がもしも下落したとすれば、日本株も連れ安となるのは明白ですので、米国株=悲観、同時に日本株=楽観、というわけには行きません。

当室としては、シラー教授の警告は、やや早めの警告と理解しています。

米国債の高騰状態については、金融政策の結果としてそうなっていますので、今後の金利上昇局面で暴落するような事態にはならないようにFRBが調整し、無難な範囲でのゆるやかな値下がりになるものと思います。
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(NYダウ10年間:SBI証券より引用)


[以下、引用]
◆(※1)米金融市場、バブルの様相も=日本経済を楽観-ノーベル賞経済学者のシラー氏
時事通信社HPより。(2015/02/23-16:40)

【ニューヨーク時事】ノーベル経済学賞受賞者で米エール大学教授のロバート・シラー氏は22日までに、インタビューに応じた。シラー教授は米国債市場に関し、「長期債の価格は極めて高騰している」とバブル的様相を帯びているとの認識を表明した上で、将来的な価格急落に懸念を示した。また、米株価についても、企業収益と照らして歴史的高値圏にあるとの見方を明らかにした。

同教授は1990年代後半からの米ITバブル、2000年代半ばの米住宅バブルにいち早く警鐘を鳴らしたことで知られる。

日本経済に関しては、「原油安は明らかに支えだ」と指摘。円安効果や構造改革の進展見通しを踏まえ、「日本については楽観している」と今後の景気回復に期待を示した。

シラー教授は、米国の現状に関し、「将来に対して大きな熱狂がある時代ではない」と説明。格差拡大や、人と置き換わる可能性がある新技術がもたらす将来不安が消費抑制につながり、債券や株式など伝統的な金融資産の高騰を招いているとの見方を示した。

その上で、債券相場については、すぐには起きないと断りつつも、「崩壊を懸念している」と指摘。米株価に関しても、「景気調整後の株価収益率で見ると、(大恐慌時の)1929年、(ITバブル期の)2000年前後を除き最も高水準で、心配している」と警戒感を示した。

米経済については「力強い回復なのか分からない」と話し、日本で約20年間続いたような低成長が続く可能性があると指摘した。

一方、今後予想される米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げについては、「大した出来事にならない可能性がある」と述べ、市場に混乱は起きないとの見方を強調した。
[以上 引用/マクロ経済動向と資産運用形成研究室]